釘宮病患者はフミナをネーナにしたい③ | 自由に楽しく大雑把にプラモデル

自由に楽しく大雑把にプラモデル

感性の赴くまま楽しくプラモデルを作っています。
大雑把な性格なので、超絶作品は来世で作ることにしています。



【髪の毛の造形】
以前にフィギュアを作製した際にとても難渋した髪の毛を作っていきます。

ここさえ乗り切れば、なんとかネーナに見えるような気がします。


ネーナの髪の毛は、頭頂部はツインテール+後頭部は垂らしているという、少し変わった髪型です。


出来るだけキットパーツを残すため、まずは後頭部パーツに下書きします。


エポパテで垂らした後ろ髪をつけてみます。
なんかコレじゃない..


気を取り直して前髪に移ります。


キットパーツの前髪を切って土台にし、エポパテを盛り付けます。

なんか上手く出来ない..


エポパテは粘り気が強く、造形しているヘラにくっついてしまいます。

盛り付けたエポパテをヘラでコネコネし、「よっしゃー、上手く出来たー!」と思いヘラを離したら、肝心の造形したエポパテがパーツから剥がれてヘラに全部くっついているなんて事はザラです。

また、時間とともにエポパテが微妙に沈んでしまい、盛り上がった感じにならずにベチャっと潰れてしまいます。

まぁ、ヘラにワセリンをつけるなり、何段階にも分けて造形すれば良いだけとは思いますが..


せっかちで待ちきれない僕は、スカルピーを使用することにします。




【オーブン粘土のスカルピー】
スカルピーとはオーブン粘土のことで、造形した後にオーブンに入れて焼いて固めることが出来ます(焼成:しょうせい)。

焼成するまでは固まらないため、好きなだけ(納得できるまで)捏ねくり回すことが出来ます。


僕は一から造形することのセンスは全くありませんので、粘土を弄っているとゲシュタルト崩壊して何が良いのか分からなくなってきます。

そんな時に、一晩休んで頭をリセットして再開可能な点は大変ありがたいです。


エポパテのような粘り気はないためヘラにくっつかず、またヘラでコントロールしやすい絶妙な弾力性で、フィギュアの原型製作の素材として活用されているようです。


しかし欠点もあり、焼成後は脆いため大胆な切る・削るといった加工は苦手であり、ポリパテのような盛る→削るという造形よりも、一発で形を出していくような加工に向いていると思います。

エポパテは硬化後は硬いので、髪の毛の土台や髪の毛先などの強度が欲しい箇所に使用します。



ということで、グレイスカルピーを使用して髪の毛を作ってみました。

スカルピーで造形した髪の毛がくっついたキットパーツの前髪と後ろ髪は、「低温で焼いて小まめに冷ませば大丈夫かなぁ」と思いオーブンに入れてみたところ、一発で熱変形しました..

"プラスチックをオーブンで焼いてはいけません"という分かりきったことを再確認できました。

ということで、土台となるモミアゲのみエポパテを使用し、あとはスカルピーで造形しました。




イメージを固め、修正箇所を明らかにするため一度赤毛にしてみます。


後ろ髪が薄っぺらいため、もう少しボリュームを出した方が良さそうです。

頭頂部から後頭部にかけてボリューム不足で絶壁頭に見えます。
こちらもボリュームを出しておきましょう。

ツインテールはもう少し大きい方が良さそうです。
こちらもボリュームを(以下略)



スカルピーは焼成後も"リキッドスカルピー "というスカルピー同士をくっつける接着剤(のような物)を使用すれば接着が可能です。

頭頂〜後頭部・ツインテール・後ろ髪にスカルピーを盛り足していきます。



【表面処理】


塗装前の最終工程である表面処理のために、全身に溶きパテを塗り、雰囲気を確認するためテキトーに筆塗りします。

瞳の色が黄色になれば、コレはもうネーナ・トリニティ(CV:釘宮理恵)でしょう。
異論は認めます。



チマチマとヤスリをかけて溶きパテを削り、エアブラシでサーフェイサーを吹きました。

パっと見ただけでも修正箇所がたくさんあり、ゲンナリします。



青丸が修正箇所です。
多すぎませんかねぇ..



凹みや隙間にポリパテを盛り、乾燥後に他の出っ張り過ぎている箇所とともにヤスリがけします。



塗装前までの工程が終了しました。


改めてフィギュア作製の難しさを思い知りました。

粘土状の素材をコネコネして "一から造形" するというような自由度の高い作業よりも、プラモデルのキットにプラバンを切った貼った・パテを盛った削ったして "ベースの形があるものを改造" していく方が僕は向いているようです。

とはいえ、目指すカタチが市販されていない場合は、スカルピーや各種パテなどの粘土素材で作るシチュエーションも想定されます。

結婚式の引き出物の(カタログギフトから選んだ)オーブンを無駄にしないためにも、スカルピーによる造形も精進してまいりたいと思います。


次回は塗装して完成の予定です。

ここまで読んで頂きありがとうございます。

次回もよろしくお願いします。