【ソ】素知らぬ顔してからに_Friday | MK from ASOVOYAGE

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その時その瞬間に感じたことをありのままにそのままに。素直に表現。
遊び場 Viva 楽しむ Vida 
"いざ参ろう あそVibaへ"

活発なあそ坊の日記

素知らぬ顔してからに

今更になってよしなに頼む。

 

なんて卑怯なお人

でもそんなところもチャーミング

そう思ってしまう私は

あなたにとって良い愛鴨で良い買い物。

 

あんよも上手になって褒められるのは昔のこと

いつもまでも高い高いを求めるのは絵空事

夢見心地で生きるのは麻薬と一緒。

一瞬の快楽にこの身と時間を献上する。

 

それが好みでお好みなのさ。

 

ケセラケタケタと笑い揺れる肩

裾から見える白い肌

カタカタ音を立てる古い下駄

なんでも篩にかけるのは人の性

 

あ〜そうやってあなたは今日も帰るのね。

 

メローな歩幅が音楽を奏でる

切ない音階はデクレッシェンド。

 

ふと頭によぎるのは

 

誰もいないオーケストラ会場

観客も楽団もだれもいなくなったのに

必死に棒を振り続ける指揮者

 

とっくに賞味期限はきれているのに

 

一心不乱に奏でる音楽は彼にしか聞き取れない。

 

いや、彼にもわからないかもしれない。

 

ただ私はその音楽を聞いてみたいと思った。

彼には見えていなくても拍手を贈り続けようと思った。

 

あ〜私ってバカね。

でもそんな自分が愛おしい。

そう思える私は幸せ者。なのかもしれない。

 

そう感じてしまう私は

本当にろくではあるが、ラッキーセブンには程遠い。

 

他人様に語れるほどの人生ではないけれど

それなりに人生観はついてきた。

 

築いては壊し、そしてまた築く。

 

時には要塞を築き

時にはただ高みを目指して築き

時には土台の安定を強固とし

 

そして、また壊し気づく。

 

表面化で見える部分でいくら形を変えて楽しんでも

見えない根っこの部分は確実に成長し、根をなしている。

 

根っこを引く抜くのは生命を絶つことだと気づいた。

 

本質的な部分はある時を境に方向性は変化していない。

そのままあるがままに音を奏でてている。

 

あ〜私は私で良かった。

そう思えるのが私の強みで、きっとそれは幸せな事なのだろう。

 

いつしか私も年をとった

外見的にはそれなりに老いた

 

それでも本質的なところはあのころのまま

大切に大切に魂を育てている。

いくつになっても”おいた”はする

 

生い立ちはあの頃の旅立ちに

思い出せばたちまちはにかみに

思い返せばあちこちあいまいに

 

不埒と羞恥ははっきりと

忘れたいことははっきりと

しっかりくっきり刻まれて

 

頬を染めるには充分すぎる肴

誰がしの為に赤くしたのではないのよ

一緒な空間でも心では過去を感じている

 

そんなノスタルジックに浸れることを踏まえて

土壇場なあなたを好んで見て聞いていられる

 

求められればいつかきっと

甘くて苦い話もしてみたいわ。

 

でも求められることはないでしょう。

 

今はまだ。今はまだ。

 

それもまた個人を生きるという事。

 

惹かれる音階はもう聞こえない。

 

また聞ける日まで。また聞ける日まで。