瞳の先の景色を
すべて自分のものにしたいと思った
願った瞬間、それは野望にかわった。
ほのかに香った自己の卑しい感情には確かに気づいた。
見てみぬフリをして蓋をした
臭くはなかった、むしろ開放的で甘い香りだった。
いつ来るかわからない快楽を苦しい思いをして信じるなら。
すぐ手に入る刹那的な快楽の連鎖に身を委ねていたい。
背徳感が心地よくなる。
底なしのヨクに溺れて悶える。
罪悪感もときがたてばなれる。
身を滅ぼしている感覚は確かにある。
それでも
この濁った世界が僕の青空
君には見えない世界が僕には見える
君が説く世界が僕には待てない
辛さに脆いわけでもない
ただ肉体の快楽が生を実感させる
それこそが生きることだと思うんだ
清く生きるためには
清いだけではいけない世界
矛盾だらけの世界で導いてくれるのは知識
自由意志、自由選択
僕は選ぶ快楽の道を
落ちるなら落ち続けてやろう
我談せず。