そう、そうなのだ。
20代ラストイヤーの私は今悩んでいる。
否、本心は決まっているが、勇気がないと表現した方が、正直かつ的確な表現かもしれない。
30代を迎える準備を始め、
20代のうちにやっておきたい事、20代の思い出として残しておきたいこと。
若気の至りじゃ済まされなくなった今、
私は大人の魅力、はたまた大人の余裕を得るためにあるものを等価交換として差し出そうとしている。
そう、それは私の頭のイボだ。
正確には
これはイボではなく、ホクロらしい。
こんなでかいホクロがあるのかとびっくりしたが、こんなでかいホクロがあるらしい。
『母斑細胞』と言うらしい。
気になる人は、
『頭皮 母斑細胞』で検索すれば画像がでてくる。まあそれが私の頭にはあるのだ。
あれは2年前だった。
私は一度、意を決して病院へとむかった。
何科かもわからなかったが、形成外科らしい。
病院の受付でまず試練が訪れる。
用件を書かないといけないらしい。
「頭のイボを見てほしい」
これを書くのが恥ずかしかった。年下であろう綺麗な看護師さんに、頭にイボがある事を知られたくなかった。看護師はなんとも思ってないよと言うこともしってても、なんかいやだった。
思春期、そう、イボ思春期なのだ。
曝け出すのが恥ずかしくても、いずれは曝け出す。なんなら切除しようとしているのだ。ここで引き下がる訳にはいかない。そう、勇気を振り絞っていこうじゃないか、同士よ。どうしよ。
「あー1cm以上ありますね、これだと手術になります。手術になると2-3cmのハゲができますけどどうしますか?」
「あ、そうなんですか(先生よい、2-3cmのハゲ、その『-』ここの部分の1cm結構大事よ。アバウトにしないではっきりさせて)。髪の毛は生えてこないんですか?」
「そうですね。ただそこまでは目立たないと思います。今のイボがあるか、そこにハゲができるかの違いですね。ただイボは小さくなる事はなく、これからも大きくなると思います」
「そうですか、ちなみに手術は痛いですか?」
「部分麻酔をするので痛みはないです。強いて言うなら、麻酔の注射が痛いです」
「あ、そうなんですか?どこに打つんですか?」
「頭皮にです」
「頭皮ですか?(頭皮!?頭皮に注射するの!?あ、でもそりゃそうか)」
「どうされますか?」
「考えさせてください」
そう、
私は頭皮に注射が怖くて、現実逃避しました。
絶対に痛いやん。頭皮に注射とか絶対に痛いやん。
ああ言う時、なんともないように話す医者がロボットのように見える。そっちは何人も経験しているだろうけど、こっちは素人よ。初めてなのよ。もっと優しくしてよ!!初めては大切にしてよ!!こわい。こわすぎるわ。私には無理。
これが2年前の私だ。
そして、2年後の今、私は意を決する。やっぱりイボとろう。もうずっと気になる。だったらスパッととって、ハゲを気にしよう。ハゲたら髪を足せばいい。近代テクノロジーバンザイ。どうとでもなる。でもイボは取らなきゃ始まらない。
さぁ、
これは20代のうちに置いていきたい。
頑張るんだ。ビビるな。やれば出来る子。一瞬の痛みに耐えるだけさ。大丈夫大丈夫、あ、お腹痛くなってきた。大丈夫大丈夫。うん、信じよう。
これから経過を
ブログに書いて行くんだ!絶対に今年中にアクションを起こすんだ!!
うぉぉぉぉーー!!!!!