こんがりぼうし | MK from ASOVOYAGE

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その時その瞬間に感じたことをありのままにそのままに。素直に表現。
遊び場 Viva 楽しむ Vida 
"いざ参ろう あそVibaへ"

活発なあそ坊の日記

適度な歌で、適度なリラックス

適度な愛で、適度なデトックス

適度な毒で、適度なサディスティック

 

自分の思うがままに調教する楽しさを覚えた平凡はかつてないほどの喜びと綻びと興奮と狂喜を心の中で生んだ。

これまで我慢に我慢を重ね蔑まれ続けた人生の中で、自分自身が主導権を握り、上に立つという環境を無意識に求め続けてきた者にとって、狂喜が膨れ上がり爆発するのは必然のことだった。

 

最初こそは『自分なんか』がという疑いが晴れず抗があったが、何度も何度も繰り返していくことで、感覚も麻痺し、まともな考えもなくなり、安心感を得ることで、内に秘めていた、押さえつけていたエゴが爆発した。

 

この女は自分の言いなりだ。

本当に何でもする。もし自分が死ねと命令すれば当たり前のように死ぬだろう。あっさりと。

事の始まりは唐突に訪れた。いつものように仕事で奴隷のようにこき使われ、やっと解放されてつかの間の休息を睡眠で使い切ろうと帰宅すると、女はいた。狭い六畳半空間は、ビルの陰になり、光が差さない年中薄暗い。そこにおいてある布団の上に、部屋の真ん中に、こっちをすっと見つめ正座をしながら女はいた。

 

平凡はわけがわからず、とうとう厳格をみるまでになったかと笑った。久しぶりに笑った。それはため息にもにた呼吸だったのかもしれない。不思議と驚きはなかった。苦痛の連鎖にしがみつかれたいた平凡からはすでに感情の起伏というものは失っており、すべてのことに無関心で対応できるようになっていた。それに、体は睡眠を要求しており、くだらないことでこの貴重な時間を阻害されたくはなかった。

女がいようがいなかろうが関係ないというように、そこに女がいることが日常のように平凡は眠ろうとした。

 

目を覚ました。

 

また夢も希望なんてものは重いから遠い昔に捨ててきたというような雰囲気を纏った上司の下で、またこれも夢も希望もないなぜ生きているのかもわからないような人たちと働く、拷問ような時間が始まる。自分はロボットだ。そう考えることで少しでも人間らしさを失い、憂鬱さを消そうとした。ロボットには感情はない。喜ぶことも悲しむこともない。なんとうらやましい能力だろうか。

 

そんなことを考えながら重い体をむりやり起こす。

 

女はまだいた。そこに。すっとした目でこちらを見つめながら。

 

久しく無感情だった平凡のなかに怒りの感情が沸いた。沸いたことにさらに驚きの感情もわいた。

 

「なんですか。あなたは私の幻覚ですか。私は死ねるのですか」

 

「いいえ、あなたは死にません。この時点では。ただあなたが私に殺してほしいと望むのならば私はあなたを殺す事ができます。よって私はあなたの幻覚なんかではありません。あなたの肉体に危害を加えることができる実体です。」

 

「なるほど。ところであなたはなぜ三角帽子をかぶっているのですか?」

 

「私にはわかりません。はずせと言われればはずします。ほしいと言われればあげます。お気に召し上がりませんでしたか?」

 

「この部屋と今のこの状況には似つかわしくないと思うな。そうだな。その三角帽子は妙におかしみを演出するからこんがりと焼かせてもらってもいいかな」

 

「あなたがそれを望むのならば、おおせのままに」

 

平凡なちらりと時計を見た。シャワーを浴びている時間はなさそうだ。遅刻しないためにはこのままでるしかないな。一度仕事に行けば少なくとも三日間は家に帰ってくることができない。もちろん、その間シャワーを浴びることもできない。帰ってきてからもシャワーを浴びずに寝たため、髪が油っぽいし、脇に鼻を近づけてなくても、匂っているのは感じる。においなどはすでに気にしなく

なっている。別に風呂に入れなくても平気だ。それよりもこの貴重な時間を得たいの知れない女によって邪魔されていることに腹が立ってきた。

 

「私は今、あなたの首を絞めて殺したいです。いいですか」

 

「はい。もちろんです」

 

「あなたはなんなのですか」

 

「わかりません」

 

「あなたは何をしているのですか」

 

「どういえばいいのかわかりませんが。私のものです。望まないのであればそう命令して下さい。いわれたとおりにします」

 

「私がいったことはなんでもするのですか」

 

「はい。私にできることならなんでもします」

 

平凡はまた時計を見る。もう遅刻だ。殴られるだけですめばいい

が。それにしてもこの女は昔自分をいじめていた女を思い出させる。命令する側、される側が逆はなっているが、風貌がそっくりだと言ってもいいかもしれない。急に下半身が熱くなるのを感じた。それに対して驚きの感情がわいた。自分はこの女に発情している。性的なものを感じている。単にこの女がタイプだというわけではない。支配されていたものが支配できる対場になっている?という今の状況に興奮しているのだ。平凡は目の前にいるこの女に自分をいじめていた女の面影を重ねていた。

 

「あなたはかつてわたしをいじめていた女に似ています。そのことが久しくなかった怒りの感情を私にわかせました。あなたはあのおんなとまったく関係ないですが、むかつかさせます。殴らさせてもらってもいいですか?」

 

自分でも愚かな質問をしていると思った。もちろん平凡には本気で 殴るつもりも勇気もない。未だにこの状況を理解できていないし、混乱している。だから、思ったことをただそのまま口にしてみた。

 

「はい。いいです。あなたが望むなら」

 

その瞬間気づけば平凡は目の前の女の顔を聞き手の右で殴っていた。咄嗟の行動に自分が一番驚いていた。なぐった右手の拳に痛みが走る。同時に股間がはれ上がるほどに大きくなっていることに気づいた

 

女はさっと起き上がこnりながらいった

「ほかにされたいことはあれば何でもおっしゃって下さいね」

 

平凡は女を抱いた。興奮に身を任せて、無我夢中で女を襲った。すでに仕事のことなど忘れていた。頭の中は自分のエゴだけで埋め尽くされていた。自分の好きなように、思うがままに女を貪って、貪って、また貪った。

 

「なぁ気持ちいいだろ。もっと素直に声をだして、気持ちよさを表にだせよ」

 

「はい。・・・・気持ちいぃぃぃ」

 

今まで隠れていた関心がここぞとばかりにエゴとなりあふれだし、気づいたときには平凡は息をきらしながら汗だくになって、恍惚間にひたっていた。

なんだこの感覚は、このカタルシスは

女は平凡でた物体を体のあちこちにつけて、また、平凡が覆いかぶさってくるのを、それが当たり前にようにまっている。下半身がまた熱くなってくるの感じる。

 

平凡が狂気にかわった瞬間だった。