とっぴーは今日も跳ねていた。昨日も跳ねていた。
きっと明日も明後日も跳ねているだろう。
とっぴーは空を飛びたい。
おおきな青空の中、自由奔放に気の向くままに飛び回るのが目標だ。
とっぴーは少しでも空に近づくために毎日跳ねている。
毎日続けていればいずれ飛べるようになると信じているのだ。
だから
とっぴーは今日も跳ねている。
顔をあげて笑顔で汗を飛び散らかせながら、ぴょんぴょんぴょんぴょん
「とっぴーそんなことをしていてもあなたは飛べないのよ」
それでもとっぴーはぴょんぴょんぴょんぴょん
「とっぴーそんなことをいつまで続けるの?」
それでもとっぴーはぴょんぴょんぴょんぴょん
「とっぴーそんなことをしていても無意味なのは分かっているのでしょ?」
それでもとっぴーはぴょんぴょんぴょんぴょん
「とっぴーもういい加減になさい。」
それでもとっぴーはぴょんぴょんぴょんぴょん
とうとう誰もとっぴーには声をかけなりました
それでもとっぴーはぴょんぴょんぴょんぴょん
雨の日も、雪の日も、風が強い日でもとっぴーは変わらず毎日同じ場所で
ぴょんぴょんぴょんぴょん
ぴょんぴょんぴょんぴょん
ただ夢を実現する為に
ぴょんぴょんぴょんぴょん
無謀な夢をもってしまったために
ぴょんぴょんぴょんぴょん
見ているこっちが辛くなるほどにボロボロになっていても
ぴょんぴょんぴょんぴょん
どうあがいても叶わない夢なのに一生懸命努力するバカ
そんなバカのことをどうしても見捨てられないもっとバカ
ぴょんぴょんぴょんぴょん
ぴょんぴょんぴょんぴょん