「はぁ～」
今日も一日が終わった。０：００を過ぎ、仕事場からアパートまでの徒歩２０分の道のりをだらだらと歩きながら、ため息が漏れる。皮肉のも夜空は最高にきれいである。気のせいか流れ星がみえた気がした。見えた気がしただけかもしれない。そう言えばずっとそうだったなとふと思う。いつも僕は気がしただけのことを気にかけ、自分を追い込み、悩んでいる。そんな人生なんだ。仕事場でも上司からいびられ、年下のバイトからもなめられ、気がつくといつも洗い場で大量のお皿を洗っている。それでも仕事を楽しもうと、何かしら皿洗いに楽しみを見つけようとする。しかし、その試みもいつまでもたまり続ける汚れたお皿の大群によって断念させられる。そして、また一日が終わる。最近の楽しみと言えばアパートに戻って、トイレでＦＢっをチェックすることだ。気がつくと何時間も過ぎている。このままでいいはずがない。辛い想いで会社に行き、時間を過し、トイレこもる。なにやってんだか。ぽつりと言葉がもれる。「・・・・・会社やめよっかな」
これは会社を辞め、人生を冒険と夢に満ち溢れた最高の旅にしようと試みる、新入社員一年目の自己満による自己満の話である。これからどのような時間を過すのか。会社を辞めるまでの物語である。誰もが持つ夢。夢のままで終わるのか、挑戦してみるのか。一度きりの人生、らしく生きよう。