DOCS日記 -2ページ目

DOCS日記

DOCSの活動を報告するブログです

新年度が始まり初期研修も2年目に入りました。

あまり心境に変化はありませんが少しでも後輩の皆様のお役に立てればと考える今日この頃です。

児玉は学生時代から臨床家の先生方が書かれた医学書を読むのが大好きでそこへの出費は惜しまないことにしています。

尊敬する多くの先生も「1ページでも読めばその本を買った価値がある。」とか仰られていいたように記憶しており多いに影響を受けています。

研修医になってから感じることはまず臨床を経験してから読むと本の内容の体への染み込み方(うまく表現できません。理解度とはちょっと違う。)が全く異なりますし、スピードも若干早いように思います。

また学生時代には買ってはいたけど難しすぎると感じていた本がさらりと読めたり、また学生時代にさらりと読んだ本を読み返すと全く新しい発見があったりもします。

なのでとりあえず気になった本は片っ端から購入します。読むかどうかは二の次で読みたい時に手元に無いのが一番困るという考え方です。

前置きが長くなりましたが今週は以下の本を購入しました。

抗菌薬の考え方、使い方Ver.3/岩田 健太郎

¥4,200
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抗菌薬についてしっかり学びたければまずはこの本。前の版は学生時代にワクワクしながら読み進めました。今回もワクワクしています。ただしページ数も増えて通読するには少し時間がかかりそうです。

カラー写真と症例から学ぶ小児の感染症/著者不明

¥6,300
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idatenのMLなどで話題になっていたので。書店でみると確かにとても魅力的な本でした。ただしページ数やテーマからまだ一気に読もうという気力は湧いておらずしばらく寝かせることになりそうです。

内科ポケットレファランス/著者不明

¥4,200
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"Pocket Medicine 4th edition"の日本語訳。もちろん英語版も持っていますが恥ずかしながらほとんど使用していませんでした。どうしても日本語のレファランスブックに頼ってしまいます。しかし日本語で読めるならやはり内容はかなりの充実度だと再認識させられます。文字の小ささを犠牲にした薄さが良いですね。聖路加のレジデントの皆様にはいつも頭が下がります。

先週末3月24、25日は『若手医師のための人工呼吸器WS』に参加してきました。

このWSは人工呼吸器について基礎から実践まで学ぶWSでAARC(American Association for Respiratory Care)の認定を受けているそうです。

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人工呼吸器については学生時代にほとんど学ぶ機会が無かったため研修始まってからしばらくは上級医の設定したものを眺めるだけでアラームが鳴ったらただ焦るという何とも情けない状態でした。

その後も何冊か本を読むも理解したとは言いづらい状態が続いていましたが、本年度若手医師セミナーの八重樫先生の講義により一気に突破口が開けた感じになりました。

ある程度理解が深まると人工呼吸器に触れるのがどんどん楽しくなります。

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今回のセミナーも日頃疑問に思っていたことや、その場で湧いた質問をすぐに講師の先生方に伺うことができたため大変勉強になりました。

あとはこの楽しさを周りに伝えていかなくては。

お薦め図書が下記の2冊ですがまずは何より若手医師セミナーです。

人工呼吸管理に強くなる―人工呼吸の基礎から病態に応じた設定、トラブル対応まで誰も教えてくれなか.../著者不明

¥4,935
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人工呼吸の考えかた/丸山 一男

¥3,360
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3月17日土曜日は水戸若手医師セミナーリターンズに参加してきました。

徳田先生が主催でご友人たちを講師として招かれたこのセミナー、どうしても2次会が目的ではないかと穿った見方をしてしまいますが何はともあれ皿谷先生、知念先生、須藤先生と超豪華講師陣です。

そして何より徳田先生がこの講演を水戸で実現させるためにこのセミナーを企画したとまで言い切った太田西ノ内病院の成田雅先生による『ツツガムシ』についてのレクチャーは最高のエンターテイメントでした。

大変おすすめですので皆様ももし機会があったら是非講演に足を運ばれてみてください。

とりあえずツツガムシ病を診る機会があったら痂皮を冷凍保存しておこうと思います。