今回講師を務められたのは前回に引き続き福井大学地域医療推進講座の寺沢秀一先生です

研修医当直御法度症例帖/寺沢 秀一

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テーマも前回に引き続き『ER診療のパールズ』で、今回も笑いあり感動ありのお話をたっぷり伺うことができました

まずpearlsに関しては「胆石疾患の鑑別」や「消化管出血の検査値の経時変化」など寺沢先生の経験に裏打ちされたものを教えていただき大変勉強になりました

そしてERとは切り離せない「見逃し」や「訴訟」に関しても押さえるべきポイントを教えていただき、特に現場で不安を抱きながら診療している研修医にとっては非常に貴重なお話だったのではないでしょうか

また、今回は「日本一短い手紙とかまぼこ板の絵の物語」という本を引用されたレクチャー内のブレイクもとても印象的でした

日本一短い手紙とかまぼこ板の絵の物語/著者不明

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寺沢先生のお話を伺っていて感じるのは、先生が診療を通して患者やその家族や看護師、救命士といったコメディカルの一人の人としての背景にとても関心を持たれているということです

もちろんそうすることによってERの概念を周りに伝えるのに役立てられたというのもあると思いますが、それ以上にそういった診療に関わっているひとたちはより深い繋がりを感じているのではないでしょうか

そんな寺沢先生の診療が「短い手紙」と「かまぼこ板の絵」から一つの物語を想像するこの本と絶妙にマッチしていました

「患者を愛している家族はもう一人の患者」であり、「救急車からは二人の患者が降りてくることを知るべし」というお話を聞いて、そこまで考えられる医師にならなければと身の引き締まる思いがしました

寺沢先生、本日も貴重なお話をありがとうございましたm(_ _ )m
[場所] ベルサール神田
[参加メンバー] 児玉、松本、山口
こだま