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このカンファレンスは大船中央病院の須藤博先生が企画されているもので、毎回全国から多くの医師、研修医、そして学生などが集まりますが、今回は何と初めて参加者が100名を超えたそうです

今回も2施設からの症例提示を須藤先生の司会によりそれぞれ1時間程度かけて会場の参加者とdiscussionするスタイルで行われました

1例目は茅ヶ崎徳州会総合病院の先生による「嘔気と歩行困難を主訴に来院した83歳女性」という症例でしたが、自分にとっては神経系の問題なのか、筋骨格系か、はたまた電解質異常かとさっぱり見当が付かず思考停止状態が続きました

しかし、会場内の指導医クラスの先生からは早々に鑑別として「副腎不全」が挙がっており、体系的に学ぶことの重要性と共に診断の奥深さを学びました

また、先日の『DOCSプロフェッショナル』でも藤田芳郎先生が「よくわからないときには副腎不全を鑑別に挙げる」と仰られていたのを思い出しつつ、副腎不全の複雑な臨床経過を学べたので大変勉強になりました

そして、毎回症例と症例の間には須藤先生によるミニレクチャーが恒例となっているのですが、今回は代わりに須藤先生が聴いて感銘を受けられたという、馬耳公苑クリニックの大蔵暢先生による「老年医学のススメ」というお話を伺うことが出来ました

高齢化社会にありながら、概念としてまだまだ日本の医療には定着していない「Geriatric medicine」について、その立ち位置や役割のエッセンスを短い時間で分かりやすく教えていただきました

2例目の東海大学の先生方による「多発関節炎で来院した産後の35歳女性」という症例では、頚部のbruitや血圧の左右差などから会場内の多くが「高安病」を思い浮かべる中、最後にドレナージと抗菌薬で軽快し、結果的には乳腺炎からの反応性関節炎というどんでん返しが用意されていました

また、今回はspecial guestとして上野征夫先生が最前列に座っておられ、最後に「高安病」や「反応性関節炎」に対する上野先生の生コメントを伺えたのは非常に貴重な経験でした

須藤先生、この度も貴重な機会を提供して頂きましてありがとうございましたm(_ _ )m
p.s. 今回は大船GIM名物の懇親会も大盛況のため「立食」スタイルでした

[場所] 大船中央病院
[参加メンバー] 児玉、松本、斉藤、久松
こだま