連休明け、休む生徒が多い。
昨今、長期休暇明けや連休明けに自殺する子供が多いことなどから、辛かったら逃げも良いとする主張が幅を利かせてる。
ゆたぼんくん、ド正論で、ホリエモンは完全に負けてる。ホリエモンは、助けちゃくれん。毎回そうだが、かなり無責任な言いっぱなしだ。
確かに学校は死ぬほど無理して行く場所じゃない。
確かにね。
でも、今の子どもたちは、死ぬほどの苦しみの中にあるわけじゃないときでさえ、辛かったら逃げて良いんだという考え方が、おそらく無意識に様々な場所でなされがちな気がする。
僕の経験では、授業の中。
顕著なのが、アイデア出しのとき。
確かに苦しいよ。
逃げ出したいって思うよ。
でも、そこで毎回踏ん張ってると、だんだん出てくるようになる。
いつも自転車で考えるんだが、最初から乗れるわけなくて、何度も転ぶ。
転べば痛い。
そこで諦めたら、乗れるようにはならん。
乗りたいなら、痛みから逃げるわけには行かない。
アイデアは、搾り出さないわけにはいかない。だって、課題提出さなきゃいけないんだから。
少し前までは、それでも頑張る生徒が大半だった。
今年はびっくり。
考えはしてるが、自分の形を作り出さないで、既存のものの流用をする生徒が8割方!
がっかりしてる。
ちょうど良いものを探すんじゃなく、ちょうど良いものを造るのが君らの仕事だと常に言ってるのにな…
そんなに考えるのが嫌なら、美術取った理由、なに?
まぁ、答えは簡単。テストがないからなんだよな。
でも、作品がテストみたいなもんじゃん。
毎時間テスト受けるって、随分テストが好きなんだな。わかってないよなぁ、そういうとこ。
こういうのも、辛かったら逃げて良い思考・流行の悪影響じゃないかなぁ。
辛さも、だんだん耐性がつくと思うよ。筋トレと同じ。
それを、常にやれるとこまででやめ続けてたら、伸びるもんも伸びんくないか?
失敗が怖いともよく聞くが、時間があればやり直しは効く。ためらいまくって時間を浪費するから、直すこと以前に完成すらおぼつかん。
やらずにおいてやっときゃよかったはダメなんだ。
やって、それでダメだったなは、次に活かせる。
失敗してみりゃいい。
こういうのをさ、幼い頃から言われたり続けてきてる子供は、逆に自分の限界ギリギリまで簡単に突っ込み、辛い苦しい道を突き進むけど、あきらめない。なんなら、楽しんでる。
得てして大して悩んでもない生徒の方が優秀な作品を作りがちがけど、作品の良し悪しを抜いても、楽しんで作ってる生徒の作品は魅力がある。
もう少し、踏ん張れる強さを当たり前のスキルに出来る子供が、増えたらいいのになぁ。