(2020/12/21 記)

 

Twitterを見ていると、「木星と土星」というトレンドがあがっていて、400年に一度の

ことで、見かけ上の大接近ぶりが見えるそうとのことで、そう言えば先日、KENさんが

そんなことをコメントされていたなあ、と西の空を見てみました。

  

NEX6+E55-210mmの手持ち撮影でピントが外れていない程度の記録ができれば

いいかなあ、と様子を見てみますと...。

 

  

ん?....木星しか見えないぞ...空がまだ明るいのか...?

 

 

おお。こんなに接近して見えるのか!

予報のイラストではイメージが良く分かりませんでしたので、驚きました。

 

  

手ブレのために星像が綺麗に整わないので、三脚を持ち出そうと収納ベッドを開けると

ETX-90が見えました。

 

これだけ近接に存在するなら、月撮影の一式で同写野に収められるだろう、と

ようやく気付き(毎度場当たりです)、ETX-90鏡筒+微動雲台+写真三脚+

PL40mm+FinePixF31fd一式を玄関廊下側に設置しました。

 

  

何枚か単枚撮影したものの中にブレが少ないものがあったので、後処理でDeNoiseAI

まで処理しましたら、土星に環がある感じは出ました。木星のガリレオ衛星が写って

いないのが残念です。FinePixF31fdはマニュアルフォーカスができないので、

数を打って、当たりを探すしかないのですが、ピントが完全ではなかったのでしょう。

 

  

同じ仕上がりを部分拡大してみました。

 

  

FinepixF31fdのVGAサイズ動画でもデータを撮りましたが、ピントが甘かったです。

慎重に追い込めば、木星の縞も解像する一式の性能でしたが、あまりの無計画ぶりに

これでも上出来と思うしかありません。

 

次は400年後ですか。人類はそれをどこで見るのでしょう...。

いやいや地上から見ないと、この現象は成立しないのですよね。

 

あと何回、転生すれば機会があるだろうか。ヒトに転生するとは限らないし....。

 

 

 

(2020/12/22 追記)

 

ご常連のKENさんによりますと、次回は60年後だそうです。

なぜ前回が400年近く前で、次はそんなに早くまた同じような配列になるので

しょうか...。実際の太陽系スケールにおいて、木星の動きも土星の動きも遅い

だろうと思うのですが。

 

あっ...地球が内周を60回追い越す間に偶然、木星と土星の配置が今回のように

近くなるように見える位置が来る、ということですね。木星と土星の公転速度が

遅いために逆に早めに機会があるということなのでしょう。

 

まあやっぱりリベンジには転生は必要でしょうけれど....(^^;)。

 

他の原画像の木星周辺の輝度を上げた後にDeNoiseAI(Low-light処理)をかけましたら、

ガリレオ衛星が確認できました。

ISO感度を上げたのか露出補正を調整したのか、露出時間が長くなったために

木星本体が若干流れてしまい、土星の形状も前出の画像のほうが締まっていました

ので、こちらの原画像の後処理を棚上げにしていましたが、併載することにします。

 

木星の左上と右下にそれぞれ2つずつ、一列に衛星が見えています。

 

 

ガリレオ衛星も識別できたので、没するまでの短時間に場当たりで撮影した顛末に

しては、まあ上出来かと思うことにしました。(リベンジ不要で転生不要^^)

 

 

 

 

 

ご覧いただきありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

(2020/12/20 記)

 

急に寒くなり、ベランダ設営が辛くなりました(^^;)。

こんなことなら、ジェット気流がどうこう言って様子見している間の晴天に

EQ5赤道儀に搭載完了となったC8の試運転をしておけばよかったです。

 

2020/12/19(土)は夕方から晴れてきて、気流状態も最近では僅かにましだったので、

その機会を持ちました。

 

上空13.5km(150hPa)の予報図です。

 

  

上空10.0km(250hPa)の予報図です。

 

 

本当に微妙な差で、実際の像質には良い影響はないかもしれませんが...。

 

前夜にも準備はしていましたが、夕方から曇ってしまいました。

NexStar架台が無くなったC8は外気温順応させるにも不安定になりました。

垂直に立てるしかないことで、見口から埃の侵入も考えないといけません。

  

  

赤道儀を組み上げて、C8の先頭を下向きにしておくのが良いのかもしれませんが、

いざ撮影の段階で曇って中止の流れはよくあることで、その場合のショックも

軽視できません。

 

さて、EQ5赤道儀の設営です。

おおよそ北方向を考えておれば実用範囲で駆動したNexStar架台と違って、この

三脚設置時点で極力正確に三脚の「N」マークのある脚を北に設置することが、

EQ5の追尾精度に大きく影響するのでしょう。

 

ところが、うちのベランダからは北極星が見えないのです。

それが17年間、ドイツ式赤道儀をメイン機には採用して来なかった最大の理由

でした。(譲渡頂いたスカイパトロールIIは屋上や関東幽閉宅では重宝しましたが、

自宅ベランダでは、あくまで非常手段としての運用しかありませんでした。)

そのため、EQ5には極軸望遠鏡オプションもつけていません。

  

  

それで、おおよそ方位磁石で北を探るのですが、以前から気になっていたものの

これが全くあてになりません。スマホはアプリで方位キャリブレーションもしてあります。

専用のコンパスを3つ持って来ても、置き場所の差で3つが勝手な方向を向きます。

身体に悪そうな磁気異常が、自宅環境にあるのかも、と思いながら、とにかく

今回はおおよその設置から設営を開始して、追尾する星像が安定する三脚の脚の

位置を探ることで、北方向を確定する、という本来の逆を行くしかないかと考えました。

  

  

落下即破損の不安に非常に緊張しながら、一式を組み上げました。

特にC8をEQ5に搭載する瞬間は、アリガタ・アリミゾ連結のネジ類が全部、C8の向こう

側にあるので、一式をできるだけ外側に設置する都合もあって、手探りでの操作と

なるのには、当面慣れないだろうと感じました。(暗い中での撤収時にはもっとそれを

痛感しました。)

 

先の記事でご常連のKENさんからコメントで指摘のあった、接眼鏡ホルダー兼

三脚安定板はやはり必要でした。(KENさん、毎々ありがとうございます。)

これを付けないと、架台と三脚は平気で5度程度の幅で水平方向にユルユルと

動いてしまうのでした。KENさんがおっしゃっていた「ねじれ」がそれにあたるの

でしょう。架台と三脚の固定が接眼鏡ホルダーと独立していたNexStar架台と

違って、この設置は不可欠です。なぜそんな設計にしているのか不可解ですが。

 

  

あと、これは重要な誤算でしたが、加重バランスを考えてのことか、極軸の向き

と同じ三脚の1脚が、必ず北を向くことを前提に設計されているため、NexStar架台と

三脚のように、脚2本をベランダの端に設定して、出来るだけベランダの外側に

一式をせり出す設置が出来ません。ベランダの中央近くから見上げる撮影空間

はかなり狭くなります。


そのことも大きく影響して、少しのブランクの間に火星は夕方薄明がまだ終わらない

17時過ぎの時点で、東向きベランダからは、もうこんな状態でした。

 

  

悔しいのは、C8主鏡の目線では、幾分の口径食があったにせよ、まだ間に合って

いた状態だということです。しかしC8の上部に移動させたファインダーで火星を

確認できない状態ですので、C8本体のあちこちを照星照門式に使って導入しよう

とトライしたものの、結局、火星をC8で捉えることはできませんでした。

 

  

本当にギリギリ間に合わなかった、ということでした。

遥かに間に合わなかった状態より悔しさは強いです。

気流がどうこうと言わず、もっと早い時期にこの機会を持つべきだったという後悔も

一層強くなります。

 

この時点では北の設置の追い込みや赤道儀の追尾精度の確認などが全く出来て

いませんので、超高倍率での火星を追うことなど、到底できなかったでしょうが、

それでも残念感が軽減することはありませんでした。

 

今回の設営はEQ5の追尾精度の確認、定常運転での異常がないことの確認が

メインでしたので、気を取り直してその作業に入りました。

 

しかしいつまで調整しても、一向に安定して追尾をする様子がありません。

途中、基本的な緯度設定もおろそかにしていることに気づき、35度に調整しましたが

低倍率の視野を星像がどんどん流れて行きます。

  

  

修正ボタンに反応して、対象を粗動で視野に戻すことは出来ているのですが、ボタン

から指を話すとすぐに星像は流れて行きます。

三脚の位置をずらしても改善がありません。

 

そうするうちに、電源を切っても入れても、星像の流れの速度に差がない

ことに気付きました。

 

ここで、説明書の文中に「赤緯軸モーターはボタン押下の時のみ動作します。

通常は動きません。」というものがあったことを思い出しました。

それはそうでしょう。赤経軸モーターが天空の見かけ上の回転を追うのであって

その間、一度捉えた対象が、赤緯軸モーターの動きでズレて行っては困ります。

赤緯軸モーターは、対象が視野からズレた時のみ 駆動すればよいのでした。

 

「もしかして赤経軸と赤緯軸を逆に考えていた?」と、ようやくここで思い至った

のでした。

しかし、説明書とコントローラの実体に合うように配線はしていました。

 

 

   

  

この説明図が間違っていたのでした。

コントローラの実物表面にある「R.A.」(赤経軸)の表示から出た配線は、極軸を

駆動する下側のカバーを通して接続するコネクタに、「Dec」(赤緯軸)は普段動かず、

修正の時にのみ駆動する上部のコネクタに接続されなければいけないのでした。

 

正直、一軸電動駆動のスカイパトロールIIを長年使って来て、どちらの軸が

電動追尾しているのか、意識していませんでした。手動で補正する側の軸

の手動ノブを探れば自明のようですが、暗がりで眼はPCのモニタ画面を

血眼で追う作業の中では、見ているようで見ていないのでした。

 

あとでネットで「赤道儀 Dec RA」などと検索して、その理解が正しいことを確認しました。

(有益情報の公開、ありがとうございます。)

 

   

私自身が電動追尾する軸がどちらかなのかを曖昧に理解して来て、

なおかつ、説明書が正解の逆に図示(「それぞれのコネクタに接続」以上の

説明はなし)していた、というお粗末でした。

この理解の上、直近の記事に訂正を入れました。その時点では電動追尾する

軸を間違えて理解していたことは明らかでした。

  

その後、三脚を徐々に動かして、ほぼ星像が流れない脚の位置を探り当て

ました。超高倍率での惑星撮影では更に追い込みが必要でしょうが、

今回の時点では、低倍率視野や直焦点撮影での精度レベルでの調整しか

見える対象がないので、致し方ありません。

 

ここで一旦、夕飯をとり、その後21時頃、東から昇って来たオリオン座のM42を

直焦点撮影してみようと考えました。

 

今まで使って来た間接撮影法用の自作アダプタをASI385MCから外して

付属品の直焦点アダプタを初めて使います。

 

 

それでもコントローラの縦横の感覚が、視野と90度ズレているように思えます。

そこでまた「DecとRAの理解は正しかったのか、配線入れ替えのせいで、

コントローラのボタンと実際の動きが90度ズレているのでは?」という疑心暗鬼

はありました。(先述の「赤道儀 Dec RA」検索と理解確定は作業が全部終わって

撤収してからのことでした。)

 

FireCaptureでの露出設定は「DSO」というエントリがあったので、そこに長時間露出

の設定を入れ込むようにしました。Deep Sky Objectsの略ですかね。

特に星雲星団に特化した値がプリセット設定されている訳では無さそうでしたが、

他のエントリの設定を潰さずに済むのは有難いです。  

 

  

ASI385MCを90度傾けることで、コントローラの縦横と写野の90度ズレは解決

しました。ただ倒立像のせいか、左右はまだおかしいです。

なので、コントローラを裏向けにして指先での手探りで上下左右をコントロールする

ことにしました。

 

 

何かが違っているのかもしれません。もしかしたらまたコントローラに不具合があって

内部配線で「R.A.」と「Dec」の取り違えがあるのかもしれません。

もしかしたら、ASI385MCの正しい接続の向きはこれが正解なのかもしれません。

が、まあ真実を追求して疲れるより、もう後はこの状態に早く慣れたほうが良さそうだ

と考えました。

 

M42を1秒露出40枚程度、5秒と10秒露出をそれぞれ10枚程度を撮り、それを

何度か繰り返しました。露出中は追尾補正が出来ないので、このような撮影では

やはり追尾精度の追い込みは低倍率であってもシビアだな、と痛感します。

 

三脚をもう少し伸ばせばよかったのか、中腰の作業が長時間続き、膨大な回数の

スクワットをしたような筋肉疲労が翌日も残りました。設営、操作の過緊張とともに、

寒空の中で、ちょっと当面はもう懲り懲りの印象です。

  

  

この撮影中の配置では、アリガタ・アリミゾ接続のためのネジ類(鏡筒の右側)は

手探りでなくても済むように見えますが、こんな斜めの状態(バランスウエイトが

上昇した状態)で着脱はできません。

結局、鏡筒先頭が(見えないが)北極星を向く、バランスウエイトが最下部に降りた

ニュートラル状態に戻しての着脱なので、鏡筒が冷え切った状態での手探りは

なかなかこの先も慣れないでしょう。

 

滑って落下でもさせたら、もう全てが終わりです。

架台ごと、三脚から外して撤収できたNexStar架台の偉大さを改めて痛感します。

 

 

しかも設置時のように上からC8を載せてネジを締めるの逆がうまく出来ず、

鏡筒を下方にスライドさせてしか外れなかった(要するにネジの緩め方が不足

だったのですが、2種類のネジを緩め過ぎて、ネジが脱落しない構造になって

いたかの不安もあっての失敗)のも、なかなかの恐怖の瞬間でした。

 

こんな作業状態で、いくら耐加重性能が倍近く余裕があっても、C8より重量のある

鏡筒を将来使うとは全く思えません。(ならCG-4でよかった)

 

超高倍率での調整はまだ必要ながら、本日の設定(北方向の追い込み)の

状態をビニルテープでマーキングしておきました。

ここまでの微調整に今回2時間弱かかりましたので、次の機会はその時間と手間

はショートカットできるだろう、と期待します。

    

  

 

 

  

最後にそうして得たM42の画像ですが、異様で不気味な仕上がりになりました。

 

1秒露出76コマからのAS!3による多数枚合成です。 

 

  

その画像を別途、撮影した5秒露出10枚からの多数枚合成の仕上がりに、Photoshop

Elementsでのレイヤー合成(演算は「スクリーン」を選択)したものです。

 

  

最も苦労した10秒露出の画像は星像が流れて使えませんでした。

 

輝星の周囲が輝度反転するほど、露出過多なのでしょう。

撮像素子が大丈夫なのか、と心配になります。

(昔のビジコン管なら一発焼き切れご臨終です)

かといって、輝星に合わせて露出を絞ると、きっと星雲はうまく描出できないでしょう。

 

これなど2006年の同じC8での撮影ですが、遥かに美しいです。

 

 

  

まあ今回の画像は美的鑑賞の上では如何なものかと思うものの、過去画像には

見えなかった暗部の詳細が見えていることは否めませんし、何より眼視では

M42は淡くこんな感じに見えていることも事実なのでした。

 

ASI385MCを使ってのM天体撮影の方向に進むつもりは現時点では全くありません。

ASI385MCが星雲が撮れるレベルの長時間露出が出来る確認と、少なくとも76秒や

50秒の間、写野(1600x1096pixels)に直焦点の低倍率ながら、対象を留めておける

程度には、極軸設置精度や追尾精度を確認できた、という以外の成果は、所詮

副次的なものなので、まあ良いでしょう。(仕上がりにはがっかりはしましたが...)

   

次はもっと暖かくなってからですかね...。

少なくとも急激な寒さにも身体が慣れた時期に。

しかしその時、何をこれで見ましょうか....(^^;)。

 

 

 

 

ご覧いただきありがとうございます。

 

 

 

 

 

(2020/12/07 記)

 

2020/12/06(日)に2軸モータドライブの故障代替品が届きました。

 

 

早速、一式を組み上げ、動作確認をしました。

  

  

部材点数が増え、鏡筒以外の個々の重量も格段に重くなり、一式をベランダ脇の

別室に持ってくるだけで、一苦労です。

 

C8とEQ5、それに三脚の一式は大きいため、収納ベッドの中には入らないので、

その脇の折り畳み机の下と端に収納しています。それらを取り出す前に、その机に

立てかけるように片付けてある、重量級の電動ウオーカーや椅子類をどかせないと、

自室から出すこともできないほど、自室内の集積度は超過してしまいました。

 

 

  

下方からの貫通ネジで三脚とEQ5本体を接合します。

もう2度目の作業ですが、なかなか慣れません。ベランダで落下させて破損する

懸念が頭から今のところ離れません。

 

 

一式を55度傾けて、カバーケースのねじ止めを外し、次に25度に戻して、

モータードライブのギアを貫通ネジで取り付けて行きます。このあたりは2度目なので

作業の意味に戸惑うことは流石にありません。

 

  

ギア自体は赤経用も赤緯用も変わらないようです。

(CG-4やEQ3は赤経用と赤緯用でギア比が違うので、差はあるようですが、

EQ5は同じです。)

ちなみにギアの外側にある銀色のギアに似た部分は、手動追尾をする際に

モータの動きを空回りさせる(手動の動きがモータの逆流になるのを避ける)

ためのクラッチだそうです。確かに常時回転するものを緩めるクラッチは

レバー形状にはできませんね。EQ5本体のレバー式クランプとは別途、この

操作が粗動と電動追尾の切り替えに必要そうです。

 

  

先の記事にも記した通り、モータは塗装に差があるので、むき出し感のあるほうを

カバーケースの中に入れる赤緯用にしました。赤経用は常に赤道儀外部に露出

しているので、少しでも塗装感のあるものにしました。

 

【訂正】初稼働の際にこの記述に誤りがあることに気づかされました。

 赤経軸と赤緯軸を取り違えていました。逆です。取り違えた原因は後日の記事で。

 

  

さて、これが前回、火を噴いた安普請感満載のコントローラです。

勿論、ACアダプタが不適格だっただけで、コントローラには罪は無かったのかも

しれませんが、ACアダプタ側もコントローラ側も超過電流をキャンセルするガード

回路くらい実装していないのか、と改めて驚かされます。

「MADE IN CHINA」の誇らしげな文字。如何にもの安普請感。

今後、6Vの外付けACアダプタを探し当てたとしても、怖くて使う気になれません。

 

 

カバーケースを完全にねじ止めして元に戻す前に、粗動テストをしました(実際の

常時追尾精度の確認は惑星や恒星がないと確認できませんので、また後日)が、

ケースを完全に戻すと、赤緯側のケーブルの着脱がいまいち難しい端子プラグの

建付けになっているようで(これは先日の事故品では体験しませんでした)、

基板を本体内金具に取り付けているネジを、わざと若干ゆるゆるにして、どうにか

組み上げ完成後も着脱に無理がないようにしました。 

 

基板を取り付けてある金具の工作精度が悪いようでした。

PCの有線LAN線のプラグと同じような形状なので、着脱に無理があれば、いずれ

爪部品が折れてしまったりするので、この個体はそのような工夫が必要でした。

 

  

カバーケースなどを完全に戻し、C8をアリミゾ・アリガタ接続で恐る恐るEQ5に搭載

させました。C8は5kg程度なので、9kg耐加重のために用意されたバランスウエイト

2つは不要そうで、当面、1つで運用します。

 

  

紆余曲折がいろいろ多々ありましたが、ようやくこれでC8のEQ5赤道儀化が

完了しました。

 

  

しかし大きい。重い。各部接続にも異常なほど気を遣います。

落下したら破損間違いなしのベランダで、この一式を組み上げるのに、いずれは

慣れるのでしょうか。

 

CG-4(EQ3)にしたらもっと気軽だったか、という気が否めません。

体力がこれから年々落ちて行くところ、私にはあまりに本格的過ぎるのでした。

(しかもCG-4には各販売会社にACアダプタのオプションがあります。)

9kgまでの耐加重性能があるEQ5ですが、C8より大きく重い鏡筒に将来換装する

気持ちは今のところ全く起こりません。

 

作業が終わって、今夕は雲一つない快晴でした。

しかし上空気流予想は最悪で、火星は夕方の東の空にまだ残っているものの、

良像を得られる筈もありません。

  

  

  

酷い疲労感があり、短時間仮眠をとりましたが、その後も具合が改善せず、当夕の

出撃は諦めて、一式を自室に撤収しました。

これからは一式を撤収して自室に片付けるのに、充分な体力を残しておく必要がある

のだ、ということも痛感しました。

 

2004年からこれまで16年、簡便なNexStar架台で撮影を続けて来れたのは、

「カックン」問題や追尾精度の暴れ馬的な不安定さなどのデメリットばかりではなく、

その気遣い不要な扱い易さ、小型軽量など多くのメリットがあったようだ、とEQ5の

過剰なほどの本格堅牢仕様とそれを実現する重量に感じざるを得ません。

 

まあ今そのように振り返っても、NexStar架台が寿命寸前で、新しいNexStar架台に

取り替える選択肢は可能性の検討も無かった訳ですから、この新システムで今後を

前向きに考えるしかありません。

 

もしかしたら、追尾精度の安定や「カックン」問題での対象再導入を繰り返す苦労

の解消で、設営と撤収に充分な体力温存ができるほど、撮影自体はラクになると

いう淡い希望はあります。

(今年の火星シーズンの終盤には、そのファインダーを覗く眼の酷使もあってか、

右目の網膜下出血まで起こしてしまい、実はそれで怒涛の撮影ラッシュを打止めに

したのでした。眼を安静にした結果、今はきれいに完治しています。)

  

 

しかし、少なくとも今日の時点で、その希望はワクワク感には程遠い心境に思えて

なりません。

 

 

 

ご覧いただきありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

(2020/12/06 記)

 

2020/12/05(土)に、スコーピオから発送されたEQ5の2軸モータドライブオプションの

発送連絡をヤマト宅急便からメールで受けたので、この週末に作業を終えることが

出来そうと踏んで、夕方からいよいよC8をNexStar架台から分離することにしました。

 

NexStar8iとしての最後の雄姿です。

 

 

架台からC8をうまく分離できれば、次にこのアリガタプレートをC8に取り付ける流れに

なります。

 

  

さて、作業開始です。

とは言っても、ネット上に参考情報が全くないので、手順の算段は全くありません。

  

  

まず簡単に外せるものから、場当たりに外して行きました。

 

  

架台の裏側にあるネジも外してみます。

 

 

ところが、上方にあるネジが、どのようにC8の角度を変えてもドライバーが入りません。

ドライバーの持ち手の径が邪魔して、ネジ頭にドライバ先端が噛み合いません。  

 

  

径の細いドライバーだと、ネジ頭が噛み合っても、力を入れて回すことができません。

 

  

机上での作業は落下が怖く、力も入らないので、床での作業に切り替えました。

 

  

架台の表側下部の電源周辺のネジを外して、上下にスライドさせるとかの構造でも

ありませんでした。

 

  

この時点で全く方向性に息詰まって、「USA製で、そんなに手が込んだ組み立て工程を

量産品にする訳ないか」と漠然と考えつつ、闇雲に回転軸の巨大なネジを緩めてみる

ことにしました。しかし、持ち合わせたモンキーレンチでは径が足りません。

 

 

もっと大きい径に対応するものがあった筈が、どうしても見当たらず、このような

代用品で作業を進めました。(画像を残していなかったので、ネット記事を引用)

 

https://www.yodobashi.com/product/100000001002843224/

 

ウオーターポンププライヤーというそうです。なぜそんなものが家にあるのかも

不可解ですが、妙な断捨離気分でこちらを残して、探していたものを処分してしまった

ということはありそうです。

 

モンキーレンチのようにぴったりの径に合わせられないのか、力を入れて回し始める

とパチンと外れて、回しているナットがどんどんキズだらけになって行き、ますます

プライヤーで噛まなくなって行きました。それほど締め付け具合が固かったのでした。

 

それでも徐々に架台とC8の間に隙間が出来て、建付けがグラグラして来ました。

  

  

ようやく外れました。

 

  

アーム部分を残して、架台が分離できました。

結局、あちこちのネジや部品を職人技で部品を組み上げる工作技術など存在しなくて、

ナットとネジ1組でC8と架台は接続されていただけでした。(合理的。さすがはUSA設計。)

 

  

次にアーム部をC8から分離します。

先端側の大きめの花びらネジは手持ちの六角レンチで外せることを事前に確認

していましたが、後方の小さい2つの六角ネジは手持ちの六角レンチで径が全く

合いません。

 

「2」と「2.5」の間が必要なようでした。

 

  

既に夜になっていましたが、車で駅前まで山を下りて、ホームセンターで適合しそう

なものを探しました。「2.4」とか「2.3」とかを探しましたが、そのように明示された品は

ありません。

 

結局、あれこれ迷ったあげく「3/32インチ」と書いてあるもの(後でネットで調べると

それが「2.4」相当品だったようでした)と、多少の径が合わなくても出っ張り部分が

大きい六角花びらネジ対応で、極力、径の差が小さいバリエーションが多数ついて

いるものを買って来ました。まずは先に価格が安かった「3/3.2インチ」を試して

OKなら、花びらネジドライバーは未使用なので返品もできるかな、と考えました。

 

  

期待通り「3/32インチ」がぴったりで、外すことができました。

 

  

これでアーム部も無事外れました。振り返ればなんと単純な構造だったのでしょうか。

 

  

逆に思えば、そのナットの締め上げだけで、長年悩まされて来た「カックン」現象は

押さえられたのか?という土台根本からの疑念が芽生えて来たものの、赤道儀化の

最終段階で、もう後戻りもできず、あれだけ外すのに抵抗があったナットなので、

充分締め上げられていたのだろう、と推測するだけで、検証は諦めました。

 

もう完全に忘れ去ってしまっていましたが、2005年に一度、その件はトライして断念

したようです(2005/08/27付記事)。なら、まあ後悔する必要はなさそうです。

 

  

アリガタプレートのネジ取り付け位置はぴったりでした。

しかし先端部を取り付け、後方の2つを付けていくと、最後のネジがうまくネジ込め

ません。それで一旦外して、本体のネジ穴とネジを馴染ませました。

  

  

無事、取り付けられました。色が朱色のロットのC8用なので、色合いがちょっと

馴染みませんが、ガタもなく、取り付け自体は完全に堅牢でした。

 

  

このままでは、ファインダーの位置が鏡筒の左斜め下に回ってしまうようにプレートが

付いてしまったため、ファインダーの位置を変えます。もう既にGPSユニットは無いので

その台座を外して、そちらに移動します。

 

ところがファインダーの台座を外した時に、内側にあったらしいナットが鏡筒内に

落ちてしまいました。(そもそもそのナットはどうやって鏡筒内側から取り付けたのか

分かりませんが。他のネジはみんな、本体の穴がナットの役割をしていて、ナットは

内側にありません。)

 

見口側を下に向けて振ったとしても出ては来ません。

内部に長いドローチューブがあるからです。

そのドローチューブの狭い径に入るよう、カンカラ言わせて、ナットをC8の中で跳ね

させると、きっと主鏡にキズがつくでしょう。

 

それで2004年の事例にならって、針金の先にガムテープをつけて、見口側から内部に

挿入して、補正板の裏にナットを転がせ粘着させた後、回収します。

こんなアクシデントで補正板を外すことは避けたいものです。

(このページ末尾にある、2004年の事例では補正板内側の汚れを拭って除去する

というものだったようです。落下ナット対策としてはその後、画像なしの記事記載が

あります。今より遥かに発想が柔軟そうです。)

  

    

  

無事回収できました。

 

  

GPSユニット台座の部品を外して、そこにファインダーの脚をつけました。

設営時ごとに調整に手間取る調整脚なので、いずれは2点ネジ+バネ式の調整が

簡単な脚に替えたいと考えていますが、今はこれで作業終了です。

 

  

2004年に譲渡頂いてから、ずっと惑星撮影に必要な追尾を担ってくれていた

NexStar-i 架台も、その機構精度が完全にダメになる前に、EQ5赤道儀に役割を

バトンタッチ出来そうです。

 

  

現行品のようにアリガタ・アリミゾ方式で着脱出来、汎用使用が可能なものでは

ないのと、既に追尾精度が維持できない状態なので、このまま近々、この架台は

専用三脚と一緒に廃棄します。長年の貢献に改めて感謝です。

 

さて、後はEQ5赤道儀の2軸モータドライブの代替品の到着を待つばかりです。

 

 

 

ご覧いただきありがとうございます。

 

 

 

 

 

(2020/12/04 記)

 

ようやくEQ5赤道儀が2020/12/03(木)に到着しました。

  

  

2か月少し待たされました。

火星撮影シーズン到来の後で発注して、在庫なしでの待たされを味わうなど、

まるで場当たり野郎のようです。

NexStar架台の精度が急に次々劣化して行く想定外が無ければ、そんな恥ずかしい

発注をする筈もありませんでしたが。

 

過去の経緯は以下の記事で。

 

 

その日の在宅勤務を終了した後、早速、組み上げて行きました。

初期不良が無いことの確認を早めにやるべきなのと、週末にC8とNexStar架台の

分離まで作業が進めば、まだ何とか東向きベランダから18時前後に火星が狙えるか?

という想いがあったからでした。

 

日本語の説明書も添付されていました。

 

 

三脚はNexStar架台用の1.5倍ほどの長さがあり、伸長させる必要が無さそうでした。

重量もあり、アソビやガタもなく実に堅牢な印象です。

 

 

三脚と架台のメイン部品をつなぐ要領を理解するにも時間を要しました。

三脚最上部の出っぱりを、架台最底部にある2本のネジで押し引きしながら

挟み込む構造は、固定には役に立ちそうになく、もしかしたら若干の水平微動で

北方向を調整できるのかもしれません。

 

出っぱりが端正な矩形であれば、直観でそのように理解したかも知れませんが、

如何にも鋳物で粗く成型された台形の形状で、押し引きが不均衡なら、たちまち

架台が三脚台座から上方に浮くため、そんな精度の機構には思えませんでした。

固定そのものは、既出の別画像にある、三脚の下にぶら下がっている、アイピース

ホルダーを吊り下げる長い軸ネジで行うようでした。

 

  

さて、この勢いで10月初めに先行して届き、欠品確認のみで放置せざるを得なかった

2軸モータドライブの取り付けに進みます。

 

  

2本の調整ネジを差し込んで押し引きしながら、赤経軸を25度にしろ、次は55度

にしろ、と手順中の意味も分からずに作業を進めましたが、どうやらそうしないと、

カバー類をスライド着脱できないとか、モータ取り付けのネジが架台を貫通できない

とか、理由は後からやって来る感じでした。

慣れない初めての作業では戸惑うことが多かったです。

 

   

微動装置の駆動部の一端(手動でも操作できるように一軸につき、ハンドルやモータ

の取り付けは駆動軸の両端が用意されているようでした)にギアを取り付けます。

 

その逆側に取り付ける手動操作用の微動ハンドルに、フレキシブルシャフトが

同梱されていなかったので、欠品かと思いましたが、説明書の図版はEQ3と兼用に

なっており、EQ3ではそれが付属していて、EQ5はハンドルを架台に直接力任せに

ねじ込む仕様(電動操作が基本と言うことでしょうか)になっていることも、後で

照会をかけるまで、説明書だけでは分かりませんでした。

 

  

それにモータユニットを取り付けます。画像ではギアの噛み具合が良くないようですが

モータの取り付けネジを締め上げる工程で、微調整が可能でした。

どちらが赤経用、赤緯用かの説明もありませんでしたが、モータが幾分むき出しに

なって塗装が薄い側が赤道儀のカバーの中に入るものではないかと考えて決めました。

 

  

それぞれのモータにはコントローラからの線が接続できるソケットがあり、それらを

接続して、カバー類をきちんと戻す前に、駆動テストです。

 

コントローラをACアダプタにつないで、動作テストに入りました。

 

ここで想定外の悲劇発生です。

 

コントローラの電源をONにして数秒、その電源スイッチ周辺から煙が出て来ました。

喉を刺すような痛みを伴うエポキシ基板樹脂の焼ける有毒の臭いがあり、明らかに

内部の基板が焼けています。電源スイッチは既に熱くなっており、触れなかったので

ACアダプタの線を引き抜きました。

 

想定外の事故対応のためゆとりがなく、このアンチクライマックス以降の画像は

ありません。

 

見た目にも貧相な中国製造のコントローラだからって、電源投入と同時に発火する

のか、と唖然としつつ、スコーピオに電話しました。

 

「こちらで用意させて頂いたACアダプタが合わなかったのですかねー。少々お待ち

ください。」とのこと。

次いで「電池ボックスに単一電池は何本入るか見て頂けますか?」との確認が

あり、4本だと回答した上で、一旦、返答の折り返し電話を待ちました。

 

「電池4本なので、6Vですね。お送りしたACアダプタは12Vのものです。こちらが

ご案内を間違えていました。」とのこと。

 

「至急、代替品を送りますので、2軸モータドライブ部品一式を、送付票を同梱します

ので、ご返送ください。」の丁寧迅速対応は不応中の幸いと言えましたが、

「ACアダプタは?」と確認すると「望遠鏡店扱いの製品で6V規格のものが無いよう

です。返金対応でご容赦ください。」とのこと(呆)。

 

他店でそのオプションが無かったのが正解だったのでした。

 

他店のオプション一覧にないACアダプタ(協栄産業オリジナル品)を使えると確認

しての、あの時点での発注だった筈でした。 

その発注の出費がなければ、状態の良い中古のGOTO DOB12を、Yahooオーク

ションで、間違いなく入手できる落札額で遭遇出来ていたのでした。

 

コントローラはもう完全に死んでおり、電池駆動を試しましたが電源も入りません

でした。

 

現時点は、その2軸モータドライブとコントローラの代替品の到着を待っている

状態です。

 

予定外にACが使えなくなったため、単一のEVOLTA充電池4本と専用充電器を

別途発注しました。

使用の都度、電池残量が少ない不安定な事態を回避するために、単一電池4本

を毎回使い捨てにするのは気が引けましたので。

 

また1万円少しが飛んで行きました...(泣)。

 

この状態では、まだC8はNexStar架台から外せません。

元々、問題なくそのC8にアリガタプレートが付けられると回答を貰ったのも

そのスコーピオだったのでしたが、こんな根本的なミスをやられては、今や何を

信じて良いものやら、疑心暗鬼だらけです。

 

 

 

ご覧頂きありがとうございます。