(2021/02/24 記)
新しい制作に入っています。
しかし「二歩進んで三歩下がる~♪」状態です(下がっとる)。
新しく着想した楽曲ではなく、自身の軽音楽創作黎明期である1980 年代初期に
歌ものとして作った版のある楽曲で、結局、載せたかった歌詞が旋律に収まら
なかったものと、その後、別時代、やはり1980 年代終盤ごろに着想した短い
繰り返し素材が、どうやら1つの楽曲として馴染みそうだと最近気づいたので、
形にしてみようかと思い立ったのでした。
新しい楽曲の霊感は2018 年09 月の「曙光(かぎろひ)~ kagiroi」 を最後に
来ないようです。苦吟したり作曲法をこねくり回して曲を仕立てても、自身が
満足できないので、授かるのを待つしかありません。
ただ、その仕掛中の素材は、私の中では軽音楽作曲の黎明期ごろから繰り返し
頭の中で鳴っては消えていたものでもあるので、自身には新鮮味がありません。
また昇華できなかった歌詞のイメージをあっさり捨てて、器楽曲に転ずることへの
迷い(具体的には平板な印象にならず旋律をどう提示するかの問題)もあり、
少なくともその作業を愉しんで続ける感じにはなりません。
今は仮にSY77 で昔作ったSFX 系の音を第一主題の旋律に用いるために
MOXF6 で打ち込みをしながら、音はその音を移植したSY99 で音出しして
確認しながら作業を進めていますが、第二主題以降の扱いは頭の中にまだ
しっかりとした構成もありません。あるのは1980 年代から繰り返し出没する旋律
だけです。
集中が切れると、またMINIBRUTE2 とRACKBRUTE 3U をいじってみたりしています。
先の記事で、
> それぞれにはLFOによる変調をかけていますが、MINIBRUTE2 のGATE
> などで打鍵冒頭から時間遷移で変調させるなども可能です。
> ゲート・ディレイもここでは使えそうです。
> 追加してまでADSR が複数必要なのは、「VCA にADSR がついてない」とか
> の浅い次元ではなく、むしろそういう局面ではないかと思うのでした。
と記していたこともあり、「モジュール172」のゲート・ディレイについて、漠然とした
先の記事での解釈の通りに稼働するものか、実践で確認してみました。
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まず、VCO1のパッチベイから三角波出力を取り出し、「モジュール172」のフェイザー
の入力に入れます。(赤パッチ線)
次にフェイザーの出力から真下にあるオーディオ・ディレイの入力につなぎます。
(上側の白短パッチ線)
そしてオーディオ・ディレイの出力から、MINIBRUTE2 のExt入力に戻します。
(青パッチ線)
と、ここまでは先の記事でのフェイザーとオーディオ・ディレイのON/スルー
状態比較での音出しと変わりません。
打鍵してから一定時間経過後に、その音出しに強い変調がかかる状態を
「モジュール172」のゲート・ディレイで作ってみようとしています。
それには次に、MINIBRUTE2 のパッチベイ中、MIDI のGATE 出力を
「モジュール172」のゲート・ディレイの入力につなぎます。(黄パッチ線)
この配線中を打鍵と同時にゲート信号が流れます。
ゲート・ディレイでの遅延設定(どれだけ遅延させて、その後その開いた
ゲートがいつ閉じるか)に沿って、タイミングが後ろにずれたゲート信号が
その出力から出て、「モジュール150」のLFO のFREQ CV IN に入れます。
(下側の白短パッチ配線。TRIGGER にも入れてみましたが、FREQ CV IN
が正解でした。)
最後にそのLFOから逆位相の出力を取り出し「モジュール172」のフェイザーの
CV IN に入れます。(橙パッチ配線)
内部配線での「モジュール172」内のLFOによる変調はこの結線でキャンセル
され、「モジュール150」のLFO(遅延して来たゲートによる作動)でフェイザーは
変調を開始・終了します。
(パッチベイ上の白短パッチ線2本は、本話題とは関係ありませんでした。
MINIBRUTE2 のVCF には昔使っていたRoland SH-1 のような、音程が上がるに
つれてフィルタが開く、キーボードフォロワのダイアルがないので、それをパッチベイ
のMIDI のところにあるKBD 出力とFILTER のFM をつなぐ途中で、その度合を
微調整できるようにATTENUATORS の1つを経由して、ダイアル調整ができるように
していたのを、そのままにしていました。SH-1 でも出来なかった、音程が上がるに
つれてフィルタが閉じる~あまり音楽的には使う場面はないものの~のには、
さらに途中でパッチベイ上のINVERTER を経由すればよいのだと思います。)
これで、打鍵と同時に先の記事同様に、VCO1 からの波形+オーディオ・ディレイ
(コーラス)のかかった音がまず得られ、打鍵から少し遅れた設定のタイミングで、
その音にLFOによる強いフェイザーによるビブラートが設定時間幅だけかかって
自動でまた元に戻る、というちょっと凝った芸当が実現しました。
RACKBRUTE 3U に別系統のVCOや波形出力モジュールを追加実装せずとも、
現状の構成内で、LFO自身の効きを遅らせる調整(LFO のDELAYオプション)とは
違った、0か1かソリッドなLFO の効果オンオフを差し込む使い方で、ゲート・ディレイ
を漠然とした予想・理解通りに稼働することができました。
そのあたりを動画にしています。
打鍵と発音開始の後、ゲート・ディレイのランプが点灯している間だけ
強いLFO変調がかかっているのが分かります。
打鍵は2回。毎回その途中で一定時間だけ強い変調がかかります。
> まあそれはD16に内蔵されている多種のエフェクトを録音時に使ったほうが
> 賢いでしょう。(追加\0でもあります)
という側面も否めません。
実際にMINIBRUTE2 +RACKBRUTE 3U の出力をKORG D16 に入れて、
入力信号に割り込める膨大な種類の内部デジタルエフェクタを次々かけて
みると、「モジュール172」のフェイザーやオーディオ・ディレイは全く不要だった
と今更気づかされます。
もっと深く効果的にフェイザー、コーラス、マルチタップエコーがかけられて、
更にその入力トラックを含めた全体音場としても、各種ホールサイズの
リバーブなども選べます。
それらを今までもとことん使い倒して来た筈でしたが、創作に7か月のブランク
があって、つい忘れてしまっていたため(大丈夫か)の勇み足だったと言えました。
結果的に「モジュール172」の中で、D16のエフェクタ群に出来ない処理は、
当初使い道が分からなかった上述のゲート・ディレイだけだった、という感じです。
それにはちょっと落胆しました。D16のエフェクタ群の設定操作には
マニュピレート本能は満たされませんが、何もRACKBRUTE 3U の上で
音響設計を自己完結する必要はなかったのでした。
まあ1機能あたり2500円程度だったので、落ち込まず積極活用します。
そういうこともあって、次に検討していたロシア製のエコー(ディレイ)と
ディストーションのセットになったモジュールを導入するのを思い留まりました。
新品では36000円くらいするもの(しかも今は納期未定)が、ヤフオクで中古品
(=即納)が22000円で出ていたので、D16 のエフェクタ群を試す機会を後回しに
していたら、勢いで買っていたと思います。
ただディストーションに関しては、D16 のエフェクタ群の中にはオーバードライブ系の
ものが若干あるだけで、意図している音楽的な歪み方をするものがありません。
(コンプレスする詰まった歪みでなく、ジャーッと柔らかく歪むファズ感が出せません。)
そのため締め切り日時の最後まで悩みましたが、どうやらその締め切り直前に
どなたかが落札されたようでした。入札無し期限切れで再出品されれば、その間に
考え直すかな、とか思っていたのが、この新コロナ禍で海外手配が難しい時期だけに
マイナーの極致と思っていたこの分野には予想外の人気があるようです。
意図するニュアンスの歪み方が得られないから、といって、途端に創作が
ストップする訳でもありませんし、そもそもその音響が必要な楽曲が自身の中に
あるのかどうかも分かりません。
minilogue XD やMOXF6 の中に近い音響がポリフォニックで得られる可能性も
あります。書いていて気づいたのですが、それは前者の得意な音響でもあります。
(1人での創作では、指摘を受けることがないので、記事の文章化の段階で
気づくこともかなりあります。得られる自由度よりも大きな弊害と言えます。)
「もし必要になった時にその音響が再現できないのが困るので先に準備して
おく」という血液型AA ならではの、用意周到な仕込み作業もほどほどにしないと、
何をやっているか分かりません。シンセサイザ・マニュピレータ・スタッフではない
のですから。
RACKBRUTE 3U はこのままブランクプレートで空きを塞いでしまいましょう。
いくら資金と人生の残時間があったとしても足りません(^^;)。
ご覧いただきありがとうございます。





























