(2021/10/05 記)

 

たびたび告知(関係者ではないです)を書いているNHK「京都人の密かな愉しみ」

シリーズの放送予定に関する記事にならって、何度か過去記事中で触れている

「ウルトラセブン」に関しても放送予定告知をしたいと思います。

(決して「京都人...」より格調が下がるとかは思いません)

 

4Kデジタルリマスタ版(2K放送) が先日まで放送されていましたが、その

一挙再放送が予定されています。

 

  

  

もう直近ですが、NHK BSP サイトではBS4Kでの現在の放送予定しか見えません。

個人サイト記事を引用します。(有益情報の公開に感謝します)

 

 

2021/10/08 (金) 早朝 [2021/10/07 (木) 深夜] 01:19 から NHK BSP です。

初日は8話分です。金土日の予定が電子番組表で見えていますが、

以降も平日全部ではなく、曜日限定での放送なのかもしれません。

 

作品は脚本家、監督によって、玉石混交ですが、過去に記事で触れた作品は

ぜひこの機会にご鑑賞いただければ、(関係者ではないですが)嬉しく思います。

 

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#6 「ダーク・ゾーン」

宇宙都市ペガッサの登場シーンで、冬木徹師がつけたBGM は、きっと50%を超える

高視聴率だったとのギリシャでの放映を通して、ヴァンゲリス「ブレードランナー」

の冒頭BGM に強く影響した、と私は感じています。

ラストのモロボシ・ダンのセリフが含むおとぎ話性に、大いに当時小学2年生

だった私は後年まで感化(自作曲「夜の去るスピードより速く」として結実)された

ものでした。

 

 

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#8 「狙われた街」

名作として有名。「こんな終わり方、子供に見せていいのか?」と、以前、

家電芸人で有名な土田某氏(彼は後年の幼児向けウルトラシリーズしか

知らない世代なのでしょう)がTV番組で真顔で言ってましたが、当時の

製作者はこのシリーズを子供に媚びたり、お茶濁しをしたりなどは皆目考え

なかったのでしょう。当時の子供たる私の世代もそれを真摯に受け取りました。

「こんな終わり方」で言えば、もっとシリアスで割り切れないものが下記の後続作

や後継シリーズ「怪奇大作戦」では沢山あります。

 

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#9 「アンドロイド0指令」

短編SFとして成立している内容かと思います。

このシリーズ内の設定でなくとも、独立した設定と出演者で成立するアイデア

です。ただ、アンドロイド01を演じた小林夕岐子さんの代わりは、他の女優

さんではきっと成立し得なかったのではないか、とも思えます。

 

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#31 「悪魔の住む花」

後年の大女優、松坂慶子さんが子役としてデビューした作品です。

 

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#37 「盗まれたウルトラアイ」

「こんな終わり方、子供に見せていいのか?」で言えば、こちらではないか、

と感じます。小学2年生だった私は、そんな後味を感じました。

「正義の味方、ウルトラセブンでも解決できないほどの問題だったのか」と

いう心情だったのでしょうか。

エンドシーンと要所で鳴る、主題歌末尾(「ウルトラアイでスパーク!」の部分)

を短調化して更に(音列逆再生的な)変奏をかけた、この作品以降で多用される

BGM が実に切ない。

NHKドラマ「私が愛したウルトラセブン」内でも扱われた脚本でした。

大人になってからは、もし工作員マヤが、他のルックス設定(屈強な戦闘員)

だったり、香野百合子さんではなく、他の女優さんだったりしたら、そこまで

感情移入したものだったか、果たしてモロボシ・ダンにとってもそうだったのか、

とか考えたものです。

きっと工作員マヤの母星での外観は、あのようなものではなかった筈だから

です。

 

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#42 「ノンマルトの使者」

#37 に続き「正義の味方は本当に正義か。地球を人類のために守るという

ことが本当に正義なのだ、ということを疑ったことがあるか。」という命題に

引き込まれる名作。先住民である可能性のある海底都市の破壊を最後

まで迷っていたキリヤマ隊長が、攻撃を判断した後、作戦完了時に見せる

狂喜の表情にそれは凝縮されています。そして怪談めいたラストに...。

 

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#43 「第四惑星の悪夢」

技術依存過剰への警告として、#9 同様にSF佳作で成立している内容。

第4惑星が火星であるかどうかは不明。またその世界で日本語が通るのは、

まあ「猿の惑星」で英語が延々交わされるのと同じお粗末かもしれないものの、、

この作品では、そのことが逆に到達した世界の虚実を一層不明にする効果

を無視できません。

 

(その点、「猿の惑星」はお粗末しかない。猿と英語で話し、残された英文の手紙

も見たりするのにラスト・シーンまで、そこが地球だと気づかぬなんてのは、今なら

失笑・途中で映画館退出しかないでしょう。1968年の「2001年宇宙の旅」公開当時、

星新一や小松左京が「折角、『猿の惑星』で得たSF映画の"市民権"を荒唐無稽な

『2001』がぶち壊したとの「キネマ旬報」対談での怒りぶりが、当時の国内SF作家の

あまりに低い科学的、芸術的認識水準を如実にあらわしています。当時小学2年生

だった私は父の「キネマ旬報」を盗み読みしながら「何を言っとるんだ。こいつら。

プロのSF作家じゃないのか!」と毒づいたものです。当時、「2001」を肯定評価して

いたSF作家は福島正実くらいでした。)

 

実際、その世界で銃撃負傷したソガ隊員は地球に帰還後、無傷でその悪夢

が現実に遭遇したものか、あえて明確な提示は為されていません。

それは夢オチで確定となると、「技術依存過剰への警告」の脚本動機が薄れて

しまうからなのでしょう。毎週の放送予定に追われながらも、その脚本・設定への

案配と推敲ぶりには改めて驚かされます。「子供向けだから」という妥協が

一切無く、とにかく後年にわたって恥じることのない作品を残そうと言う気概が

強く感じられます。

 

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#44 「円盤が来た」

名作。寓話「オオカミが来た」の宇宙人版と言えば、それまでですが。

星に見せかけた円盤の大群、という設定も(マイティ・ジャック「月を見るな」

の月に見せかけた侵略兵器と同様に)、制作者の天文学的知識の貧弱さが

無ければ成立しない内容でしょう。円盤群を星に似せたとしても、他の夜より

星の数が突如増えただけで世界中が大騒動になる筈ですから。

しかし、本題はそこにはなく、一連の騒動が終わって、このシリーズでこの

回にしか登場しなかった功労者への「ウルトラ勲章」(きっとその陳腐な名前も

意図的なのでしょう)など欲しくもなく、ただ(当時社会問題だった)多くの「蒸発者」

と同様に、異星人に星の世界へ連れて行っては貰えなかったこの話の主人公が、

さえない底辺層の日常を続けて行く最後の情景にあります。

 

突如手が届くと思えた星の世界への憧景と比較にならない、最後の短いショットの

積み上げで見せられる下町の汚い現実の情景、始業のサイレンが街中に鳴り響く

にも関わらず、相変わらず出遅れて自転車で職場に急ぐでもなく、その中を走って

行く主人公。大人向けドラマに当時扱われることもなかった、まだ公害という概念

が一般化する数年前の着眼。

彼は世界を救ったヒーローなのに、望む褒美と異なるものしか与えられなかった、

その構図は名匠タルコフスキーの後年作「ストーカー」で、異次元空間と思しき

「ゾーン(肉挽き機)」内で登場人物たちが語るエピソードにも通じます。

後年の幼児向けウルトラシリーズと異なり、製作者は当時の子供に「異星人の

代わりにウルトラセブンがご褒美に連れて行ってくれる星の世界」の夢物語ではなく、

現実を見せつけたのでした。

 

ご参考:この概説では、そのエピソードは触れられていませんが。

 

  

ちなみにその記事中の、

> ベートーヴェンの“歓喜の歌“で、ラストの衝撃的なシーンを盛り上げている。

これは誤り。後年作「ノスタルギア」の内容で、「ストーカー」の話題ではありません。
 

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#48、#49 「史上最大の侵略」

モロボシ・ダンが自身の窮地に正体を明かさざるを得ない流れに。

その告白シーンに当初使われる予定の(恐らく)グリーグのピアノ協奏曲イ短調

は、当時のTBS や円谷プロのテープ/レコード・ライブラリからスタッフが探すこと

が間に合わず(製作者側の伝え方にも曖昧さがあったのでしょうし、今のように

デジタル素材を瞬時にブラウズできた訳でもなかったのでした。)、それに最も近く

調性も同じ、として次善採用されたシューマンのピアノ協奏曲イ短調が使われて、

この作品の名作性は数段向上した、と感じます。

 

グリーグならその瞬間、小学2年生だった私は夕飯のお茶を噴いたでしょう。

(例えばそこでベートーヴェンの「運命」冒頭が鳴った、とすればその心境が理解

され易いでしょうか。あまりに有名過ぎると却って陳腐になるのです。)

 

  

 

それを受けて冬木徹師がこの作品のためだけに主題歌を変奏したオーケストラ

スコアがラストまで秀逸にからんで行きます。

「ダンは死んで帰って行ったのか....」...この「あしたのジョー」に匹敵する意図的に

曖昧なエンド設定は、後年の幼児向けウルトラシリーズで数度にわたって

無残にも粉砕されてしまうのでしたが。

 

最終話に限らず、近代和声を躊躇なく投入したBGM が、画面転換や心情表現

に強く関わり、主要な場面転換でBGM が鳴っていない瞬間がない、今では特殊とも

言える音楽映画的な演出は、作曲家冬木徹師の力量なくして成立しません。

(この「ウルトラセブン」までのウルトラシリーズ以前の時代、1960年代前半以前の

大人向けの映画やTVドラマの作曲水準のあまりに貧相ぶりには呆れます。

黛敏郎など名だたる"自称"国内近現代作曲家が、極めて片手間に作ったBGMを

音楽的才能に乏しい映画製作人が有難がって、自身の作品に使っているその貧相

な仕上がりには、ほとんど正視に堪えないほどかと今鑑賞して感じます。「ウルトラ

シリーズ」初期作品群は、そのような無才能な作曲家の怠惰からの転換点でも

あったかと考えます。)

 

そして最終話で敵基地が粉砕される爆発シーンの特別な手の凝りようは「もう

二度とこんな作品は作れないんだ」という作り手の想いが伝わるようでした。

実際、後続の幼児向けウルトラシリーズの制作計画はこの時点でありません

でした。

 

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その他では、#22 「人間牧場」が、この武漢肺炎禍で度々話題となった

小松左京「復活の日」やクライトン「アンドロメダ....(アンドロメダ病原体)」より

早い時期の着眼であった、というところの見直されも始まっているようです。

 

#33 「侵略する死者たち」、#47 「あなたはだあれ?」などの不可思議トリック

で人を貶めようとするなら、別に遠くからはるばる宇宙人がやって来なくても、

人間がそれを企めばよいのでは?という発想の転換があったのか、

後続はウルトラシリーズでなく、「怪奇大作戦」への流れとなります。

 

勿論、地球侵略に代わる「犯罪に追い立てられた動機」は重要なファクタに

なりますが、「怪奇大作戦」では多くの作品に、その設定が作り込まれて

いました。後年になっての「怪奇大作戦」リメイク作品には、その観点が

皆無で、「変人や不思議ちゃんの荒唐無稽な科学兵器の愉快犯罪を追う」

みたいな極めて表層的な浅いリメイクしか出来ていないのが残念です。

それは何作か続いた「ウルトラセブン」リメイク作品群(「ウルトラセブンX」

「ウルトラセブン1999」「平成ウルトラセブン」など)も全く同様でした。

 

「ウルトラセブン」までの初期シリーズを制作した監督や脚本家は、既に

映画人として大成されていたか、その後、1980年代にトレンディドラマブームを

起こし、話題作を量産するなど制作者として大成されたり、脚本家の重鎮となって

行くクリエータが多く存在しました。(野長瀬三摩地氏、本多猪四郎氏、実相寺

昭雄氏、飯島敏弘氏、市川森一氏、上原正三氏、佐々木守氏など。多くの名作を

手掛けた金城哲夫氏はこのシリーズ後、本土復帰間もない故郷沖縄県に

戻り、不慮の事故で他界。)

 

(※余談ながら、本多猪四郎氏は私の父が戦争出征した際の所属部隊

の上官だったとのことを、父の生前に聞きました。)

 

実相寺氏はリメイクに1作だけ共作で駆り出されたようでしたが、それを例外としても、

力量のない駆け出しがリメイクする資格など毛頭ないと私は怒りにも似た感情をその

陳腐極まりないリメイク作品群に感じるしかありません。

 

その意味で「ウルトラセブン」は、後続の幼児向けシリーズとは全く次元の

異なる、「名作が続いたウルトラシリーズ最終作品」と呼んでも悪くない、と

私は常々考えています。

 

 

 

ご覧いただきありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

(2021/09/28 記)

  

 

この記事中で、入手機会を逸したロシア製のアナログ・ディレイ(エコー/コーム・

フィルタ/フェイザーなど設定によって可変)2系統+ディストーションのモジュール、

LYRA8-FX を結局入手しました。

前回の出品提示額より高かったものの、直前に一旦入札ゼロ終了後、10% 値引きでの

即決価格設定があったので、何度か躊躇したものの、落札しました。

 

気持ちの半分は、出品を知る都度、躊躇する時間が積み上がることから解放されたい

というのがありました。他の「大枚はたいて導入」決断時もいつも同じ心境です。

 

  

2段基板のモジュールは初めてです。アナログ・ディレイ部分とディストーション部分で

基板が分かれているのでしょうか。この厚みがユーロラック仕様のラックに収まる

とは、ちょっと意外でした。ラック側にも電源コネクタ用の基板が内蔵されているので。

 

 

自作の赤カバーを再び外して、無事、RACKBRUTE 3U にビルトインしました。

 

 

故障などがないか検証するために、早速、使ってみたものの、製品紹介ページの

動画にあるように、明快なディレイ(山びこエコー)とフィードバック(元信号へのディレイ

成分のループ)、ディストーションが確認できません。

 

 

関連ページの各操作ノブの説明なども見てみましたが、期待通りの動作をしません。  

 

 

新品より8000 円ほど安く入手出来たメリットと、このように万一、期待通りに動かず

故障品なのではないか?と疑心暗鬼になるデメリットの天秤を考えると、中古品の

入手は一種の博打です。しかし新コロナ禍の影響もあって、新品モジュールの納期

見通しが立たない状況では、悪いばかりも言ってられません。

 

出品者はなぜこのモジュールを手放したのだろう、故障品なのではないか、とかの

疑心暗鬼も増大しつつ、何日か試行錯誤を続けるうち、使い方に考え不足も

ありそうだ、と気づきました。

 

製品紹介動画にあるように、ディレイやフィードバックの効果を明快に確認できる

よう、MINIBRUTE2 のVCA のAD (Attack-Decay) をパルシブで短くカットする音に

調整してエコー効果を識別し易いようにしていたつもりでしたが、製品紹介動画と

異なり、音源がラック(今の環境ではRACKBRUTE 3U )側になく、MINIBRUTE2 から

波形を取り出し、このモジュールの出力を再び、MINIBRUTE2 のパッチベイに戻して、

VCF →VCA を通す流れにしているのですから、折角付加された残響をAD 設定で

短くカットしてしまっている結果となっていたのでした。 

  

  

それでは、モジュールを通して波形が崩れた感じは掴めても、残響の変化は確認

できません。そのため発音はMINIBRUTE2 に内蔵のアナログ・シーケンサーで、

過去にテストで適当に打ち込んだものをループさせて、VCA のAD は開き気味の

設定にしてみました。あまり開き気味過ぎると、シーケンスの音長が間延びして、

音がつながってしまうので、バランスをとりつつ、ループさせて効果を見ました。

 

 

また操作ノブの説明ページに「基板上にスイッチ(ジャンパー)があり、ディストーション

の音量を調整できる。OPEN 時は音量を下げ、CLOSE 時には設計想定のサウンド

になる。」と記してあり、一旦モジュールをRACKBRUTE 3U から外して、スイッチの

効果をみました。(製品ページの基板写真には該当位置にスイッチは無いようです)

 

 

「ON」が「OPEN」なのか「CLOSE」なのか、対応が分かりませんが、聴き比べて、

この画像の撮影後に音の歪みが大きい側(「ON」の逆側)にしました。

「ジャンパースイッチがOFF」なので、きっとそちらが「CLOSE」なのでしょう。

 

  
またモジュールへの入力信号が大き過ぎるのも、エフェクトとのバランスが悪くなって
いる要因だったようで、そのあたりを微調整しつつ、ローファイな音質ながら
ようやく、おおよそ期待通りの効果を確認できました。
 
相変わらず、ライン収音しておらず、D16 へ音を送った後、動画の左側にある
アンプとTANNOY で鳴らしたものをスマホの内蔵マイクで収音しているので、左右
バランスや操作音などの混入などもご容赦です。
 
MINIBRUTE2 のシーケンサーを動かして、パッチベイから、VCO1 の矩形波を
取り出し、モジュールの入力に入れ、出力を再び、MINIBRUTE2 のパッチベイに
戻しています。
 
まずは入力だけの音を、次にディレイ部分の元信号とエフェクト音をブレンド、
さらにフィードバックを上げて、やまびこエコー効果をハウリング直前まで
強めて信号ループさせてみます。
次にフィードバックを下げ、ディレイでの波形潰し効果は残したまま、後続回路
(パネル右)のディストーションに関して同じようにブレンド、ディストーションの
効き具合を上げてみました。
(ディストーションは信号がディレイ回路を通った後にかかり、ディレイでの
波形潰し効果によって、更に聞き具合が増します。)
 

               

 
どうも期待外れ感が否めないのは、期待レベルに比べて、ディレイ音が悪い
意味でローファイで、音響がクリアで無いこと、ディストーションが音楽的に
美しく歪む感じではない、そんなとことにもありそうです。
ディレイは2系統あって、ディレイタイムと効果の深さを独立で設定できる
ので、いろいろ調整したものの、この動画で鳴っている設定と効果以上に、
効果が明快な設定も無さそうでした。折角、相互制約なしの2系統実装が
あまり活きてきません。(1系列目の倍の時間設定で2系列目を時間設定する
と響きは整いますが、それなら1系列のみでループ量を増やすほうがきっと
クリア度はまだましに仕上がるだろう、ということです。2系統の音量バランス
を均等にしか扱えない仕様であるから、というのは大きいでしょう。)
 
ただ、整然とし過ぎるVCO の元波形をディレイがコーム[くし状]・フィルタとして
崩す効果は充分にありそうだ、と気づき、それなら、この出力をTerci Ruina に
入れれば、より音楽的な歪みを全音階幅で得られるのではないか、と考えました。
 
Terci Ruina 側は3段直列で8-9 割のエフェクト量に設定固定していても、ディレイ
のブレンドを強めるだけで、ディストーションの効きが強くなるのが確認できます。
 
               
  
なかなか悪くありません。
内臓シーケンサーの音程は、オクターブスイッチで上下しませんので、手弾きで
最低音部、中間部、最高音部での歪み具合をみてみました。
 
               
 

Terci Ruina 単体では三段あるディストーションを全部直列に使っても、中高音程

での効きはほぼ皆無だったのが、この組み合わせで、全音階幅で充分な歪みを

得られそうです。より音楽的な歪みに出来るかどうかは、使う楽曲に即して、

微調整は必要そうですが、「モジュール172」などの既存モジュール+Terci Ruina 

単体より前進はありました。ディレイ成分のブレンド、効き具合の深さ、

Terci Ruina の3段のコントロール、など調整の自由度はかなりあります。 

 

 

LYRA8-FX のディストーション部は使わないことになってしまうのかもしれません。

また何かの効果音でそのローファイな雑音が活きることがあるかもしれませんが。

アナログ・ディレイ部分も波形潰し(コーム・フィルタ効果)だけでなく、クリアな

エコーとして、使えればよかったのでしたが....。

前世紀末に使っていて既に廃棄して久しい、安価なBBD 素子を使ったアナログ・ディレイ

/エコーは、記憶だけでなく、仕上げた自作曲で確認しても、もっとクリアでリアルな音響

でした。

 

その価格不相応感が、出品者の手放されたご事情なのかもしれません。

 

アナログ・ディレイ専用モジュールもありますが、今は新品納期の見通しも立ち

ませんし、中古の出品も今のところありません。そもそもこのモジュールなら、

昔のBBD 素子によるクリアで暖かいエコーが得られるのかどうか、それも

使ってみるまで分かりません。

 

  

 

リバーブ(残響)はD16 側で個別、かつ他のパートも含めたトータルでかければ

充分ですが、ディレイまでは出音の一部だと考えて、楽器側で実装させたほうが良い

だろう、と考えています。 が、まあD16 側で入力トラック個別に内蔵ディレイをかける

ことも、D16 での内蔵バリエーションが乏しいディストーションとは違って、可能なこと

ではあるのですが。

(じゃあ今回の導入の意味は?まあ波形潰しは出来ましたけど...。)

 

...てか、いつまでこの沼にはまったままで居るのでしょうね。

この種の作業は嫌いではありませんので、余計に厄介です。

松葉杖やパラリンピックの補助デバイスのように、自身の能力をブーストされる

ような心境にもなれます。

しかし元来の作曲創作においては、所詮彫刻に例えれば「刀磨き」程度の

準備作業に過ぎないのでした。

 

 

 

 

ご覧いただきありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

(2021/09/25 記)

 

仕事終わりにカップ麺を食べながらベランダで夕景を見ることが多いです。

(一人だけ食べる時は、匂いが室内にこもるのを避ける自発的な習慣で)

 

標高240m の高台はもう充分秋の夕風です。

 

2021/09/18 (土) の夕景です。一番高いのが、あべのハルカスです。

 

 

TX55のズーム倍率が異なるため、単純比較は難しいものの、

2021/09/21 (火) 仕事終わり時の、あべのハルカス周辺です。

  

 

あべのハルカス、背が伸びた(^^;)?

背景の金剛山地との比率でも見ても、周囲のビルとの比較で見ても

伸びたように見えるのは、夕日の当たる面が細いのと霞んでいる相乗効果

でしょうか。画像のアヤとかズーム倍率の違いによる球面収差の違いによる変形

などではなく、実際に肉眼で伸びたように見えたので、慌てて撮りました。

 

まさか...。だいいち、中に居る人はどうなる(^^;)?

 

まあ、そんな感じでベランダから夕景を見るのは、今も全く飽きません。

 

 

ご覧いただきありがとうございます。

 

 

追記(同日):

 

最近、PC画面で見る画像のサムネイル表示(記事中での画像表示)の詳細が

甘く感じます。長辺 1600pixels に原画像を縮小しての貼り付けが、アメブロの

仕様とうまく合わなくなったのでしょうか。

 

クリックで原画像に拡大する仕様がないアメブロなので、貼り付けは長辺

640 pixels での100% 表示にしたほうが良いのかもしれませんが、

スマホでは拡大も出来るのだとしたら、拡大でたちまち詳細が潰れてしまう

と思いますので、迷うところです。

 

 

 

 

 

(2021/09/22 記)

 

新調した時計のムーンフェイズが満月表示となり、2021/09/21 (火) は中秋の名月

でした。

(以前掲載した画像では、ムーンフェイズ設定がズレてました。ミニッツ・リピータ

の時刻設定も個別調整が必要で、電池交換後のフルリセットからの各種再設定は

なかなか大変そうです。)

  

 

今年も観月会に出かけることもなく、ベランダでお月見の準備をしていました。

(お供え台はなんとアイロン台でしたが^^)

来年こそは風流を存分に愉しみたいものです。

 

  

  

  

夕方まで雲だらけで、翌日も雨の予報だったので、諦めていましたが、徐々に

晴れ間が出て来ました。

 

  

ETX-90鏡筒+微動雲台+PL40mm+FinepixF31fd のお手軽月撮影セットの出動です。

 

  

眺めた印象を再現するために、いつものような、銀塩写真でのミニコピーでの仕上げ

風の硬調を避けました。

 

  

 

この後、夜恒例の25分ウオーキング(ゴミステーションにゴミ出しするのを助走に

して、そのまま周辺の決めたコースを歩きます)に出ましたが、月明りが明るい夜は

気分も軽々で歩けました。夜風も随分涼しくなりました。

 

 

 

  

  

  

TX55は空が暗くなると月の質感が飛んでしまい、遠景や周囲の風景と月の模様が

両立する、肉眼での美しい景観の印象が全く再現できないのが難点です。

なので、前景を入れて少しでも合焦感と露出が適切になるようにしてみましたが...。

まあ名刺サイズの常用携行カメラに望む要求としては酷なのかも知れません。

(スマホカメラの性能がどれだけ上がっても、光学5倍ズームは真似出来ない

でしょう。既に2台目ですが、手放せません。)

 

 

 

 

 

ご覧いただきありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(2021/09/19 記)

 

2021/09/15 (火) は夕方から急速に雲無しの快晴になったので、予定外でしたが

木星の大赤班の向きも悪くなく、撮影機会を持ちました。

  

 

気温も低くなって来て、マンション外壁を昇って来るエアコン室外機の熱気も

少なくなっていることに期待しました。

 

また先の記事では、

 

> 接眼鏡を経由する間接撮影法ではなく、直焦点+バーローレンズなどの光学拡大

> 方式の変更も、自作アダプタを改造(接眼鏡の縁を3本ネジで噛む接合方式を変更)

> する必要があります。

 

と書きましたが、ふとそんな難しい問題はないと気づきました。

 

 

自作の間接撮影用アダプタを外して、ASI385MC に付属の直焦点撮影用アダプタを

M42撮影テスト時のように装着すれば、もうそれだけでバーローレンズに装着が

可能でした。

 

  

   

それなら、その像拡大方式変更の結果をぜひ見てみたいものだ、と久々に

少しは意気揚々感も持って撮影に臨みました。像が小さ過ぎた場合、今までの

ように接眼鏡側でのズーム拡大も出来ないため、さらに工夫が必要ですし、

その見極めも早めにやって置くという切迫感も生じました。

(東向きベランダからはそろそろ木星撮影シーズンが終わりつつあります。)

 

今回、FireCapture の撮像時の輝度を少し上げてみました。暗い像ではノイズに

埋もれる細部情報もあるのではないか、と前回考えたからです。

ただコマをスタックすることで、僅かな輝度オーバーでも、ハイライト部の情報が

飽和する懸念もあり、ガンマ設定をやや深め(コントラストを上げる)設定にして

みました。

 

コントラストを上げるとピークが潰れやすくなるため、やっていることが逆なのでは

ないか、と今なら思えることでしたが、撮像時はそのほうが模様が少しでも見易く

なるため、より詳細が叩き出せるかと血迷ったということです。

 

   

ガンマ設定は途中、80 あたりまで上げましたが、最終的には64 まで落としました。

最終結果から考えれば、大きく動かしてもせいぜい55 程度、50 前後を崩さないのが

良いようです。スタックによるドットの積み上げで、やはり暗部の深さが不自然になる

ようでした。

 

 

設定よりも取得コマ数が激減する現象は、今回は頻発しませんでした。

それでも4回くらいの撮像ごとに、FireCapture を再起動させ、毎回45秒以内に

5000 コマ程度のデータ取得は出来ました。

露出設定のバランスによる偶然の効果以上に、5000 コマ程度を取得できれば

充分仕上がる、と前回見極めたことも大きかったのでしょう。

 

結果を早く見たく、ベランダ撤収中にAutoStakkert3 でのスタック処理を開始

しましたが、その処理画面で木星像に色情報が豊富に見えたのは、今回が

初めてです。大いに期待しました。

 

 

しかし、撮った15本の動画データを一通り仕上げてみたものの、合焦感がましだった

のは、既にベランダのひさしで口径食が始まった21時少し前の最終2本くらいでした。

 

今回、撮像前に輝度設定を上げて、木星の周囲にある衛星を使って極力ピント位置を

追い込んだつもりでした。エアコン室外機の熱がマンション外壁をつたって昇って来る

ことも随分減ったようで、前回までのようなピント面の脈動は大きくなかったです。

 

なので、ピント合わせに関しては今回以上の妙案は考え付きませんが、まずはましな

データからの仕上がりを公開します。最終の動画データからの仕上がりです。

ガンマ設定を上げた弊害で、ハイコントラスト過剰のグロテスクな像が飛び出して

来て、後処理で少しでもマイルドな階調に戻そうとしましたが、これでもグロ過剰な

感じは否めません。

(データはAutoStakkert3 で処理した「conv」なしの強調処理のないナチュラルな

側を採用しました)

  

  

やや解像感が甘いので、縮小画像も併載します。

 

  

もう少し階調をマイルド化してみました。

 

  

解像感の緩さはピントの叩き出し失敗にだけ原因があるのではなく、前回の見極めで

4000 ~5000 コマ程度を得られたら必要充分だと考えたのが、今回は不足した

ということはないか(今回のほうが気流は安定していたので不可解ですが)と

考え、最終の2動画データをPIPP で連結して、12000 コマの動画データを作って

それで処理をやり直しました。

 

こちらも「conv」なしのノーマルデータによるものです。

 

  

2本の動画の撮像開始時刻には2分ほどの開きがあり、その間にも木星の自転は

進み、模様は僅かでも流れます。その分、さらにグロテスクな印象が深まった感じ

ですか。後で連結するくらいなら、やはり必要充分量の倍ほどは撮って、後で気流

の良好部分をPIPP で切り出す前回のやり方のほうが良さそうです。

以降はそのように心がけます。

 

見かけの締まり感のために縮小しました。

 

  

今回、衛星を使ってピント出しを追い込んだこともあってか、衛星(イオですかね)

の形状がしっかり球体として出ており、いつものように不明瞭に流れたりして

いません。しかもよく見ると、何やら模様が見える気がします。

 

大口径機では最近では衛星の模様の叩き出しは時折披露されているのを

見かけるようになりましたが、C8のような 8インチ口径機ではあまり無いのではない

でしょうか。

 

疑似拡大するため、原画像の長辺800 pixels を1000 pixels に後処理で拡大した

上で、周囲を長辺800 pixels にカットしました。

 

    

んんん...。やはり「人」みたいな模様が見えるような....。

LV8-24mm を構成する沢山のレンズ構成が吸収してしまっていた詳細が、今回、

たった1枚(貼り合わせレンズ2枚構成?)のバーローレンズが幸いして、ロスなく

像に現れた、ということでしょうか。

 

「conv」付、強調処理をした側のデータでも仕上げてみました。

 

  

  

   

同じ強調データで、Registax6 のWavelet 処理の加減を少しマイルドにして、階調を

穏やかに仕上げてみました。解像感と美観が最もバランスした仕上がりでしょうか。

しかし、今までと同じC8 での像とは思えないです。詳細感とかの優劣観点ではなく、

像の描き方が全く異なる感じがするのでした。

微小白斑の検出には今回も至りませんでしたが、解像感も上がってはいます。

 

   

   

  

やはり衛星に模様があるように見えます。

しかしそれにしては、木星本体の模様がもっと精細に見えても良さそうですか.....?

 

衛星にピントを合わせ過ぎて、木星のピントが外れた、というほど衛星と木星の

地球からの距離に差はありません。よほど衛星が軌道上の手前にあったとしても。

なので、不可解は残ります。

 

まあ今の環境と機材では「上には上がある」を否定してまでの欲出し追究は、

精神的な癒しであるべきこの趣味を、苦行に変えてしまうでしょう。

苦行はライフワークである作曲制作だけで充分です。

 

前回より詳細や色情報を叩き出せたことは間違いないものの、画的に何やら

美しくないですね...。

滑らかなガス液化惑星の表面を深く沈む方向に、複雑な噴流や渦、微小白斑が

落ち込む木星の一般的な印象から乖離して、これではゴツゴツと表面に凹凸が

あるかのような感じです。

 

前回の仕上がりのほうが「木星らしく美しい」とも思えるのでした。

 

 

次回、機会があればガンマ値を50 周辺に戻し、グロな階調が元に戻るか(かつ

詳細の叩き出しは維持されるか)を確認してみたいと思います。

ガンマ設定などもそうですが、ピント位置もいろいろベストと思うポイントから

わざわざすらして、バリエーションを沢山得ておくことが重要そうです。

 

今回も15 本撮って、ほとんどが同じピント外れ感と妙な凹凸感でボツにしている

訳で、それなら条件のバリエーションを増やして、現場では分からない真のベスト

を探るのが良さそうです。

 

また像がもう少し大きければ良いなあ、と思います。火星を想定すれば尚更です。

主鏡とバーローレンズの間の距離を長くとれば、像は大きくなるのでしょうか。

バーローレンズから焦点面までは、距離を変えてもピントノブの修正で結果は

同じに思えます。

ここはまた試行錯誤してみます。直焦点での惑星撮影は2003 年の惑星撮影

復活以来、初めての体験なのでした。

 

しかし既に土星はベランダのひさしを超えており、木星も21時前には同様の状態と

なるため、夕方薄明が終わってからの撮影時間の余裕は日に日に減っています。

リベンジの機会があれば良いですね。室外機排熱の影響が大きかったので、毎年

のように「もっと早い時期に頑張っておれば...」という後悔はありません。

(室外機排熱が減る9月中旬から、ジェット気流到来の11月中旬までの期間以外

はこの環境で惑星撮影をしても無駄なのではないか、と思うようになりました。)

 

その一方、設営と撤収、撮像時の無理な姿勢保持から来る筋肉疲労は今回は

出ませんでした。照星照門ファインダーから正立プリズムファインダーでの対象導入

もスムーズになり、EQ5 赤道儀のバークランプ着脱や、二軸電動追尾のギア

クラッチの扱いも慣れて来ました。追尾安定性も問題なく、来年の火星撮影準備

としては、もう充分の段階になって来ました。

 

 

ご覧いただきありがとうございます。