先生から「踊りが良くなった」と褒められたバレエ愛好家の女性
名古屋から60代の女性がお友達と一緒に来院されました。
趣味でクラシックバレエを続けられており、前回の来院から約2か月ぶりです。
開口一番、
「バレエ教室の先生から、踊りが良くなったと褒められました」
と嬉しそうに報告してくださいました。
さらに、
「股割りが少し分かってきました」
とのこと。
さっそく、いつも行っている股割りを見せてもらいました。
以前と比べると、脚の固定がしっかりしており、体軸もキープできています。
骨盤の高さを調整してみると、股関節が切り返せる一歩手前の状態まで成長していました。
日頃の宿題の成果
運動軸を確認すると、下肢・上肢・体幹の軸が安定。
さらに中心運動軸も何とか保てています。
日頃のトレーニングの成果がしっかり表れていました。
各関節の運動軸を調整した後、股割りトレーニングを開始。
骨盤の高さを整えていきますが、ご本人は骨盤を真ん中にしているつもりでも、わずかに左右の恥骨の位置が揃っていません。
この微細なズレを修正し、
・足を固定する
・体軸を通す
・重心移動で股関節を動かす
という動きを繰り返していきます。
動作そのものはかなり良くなっていましたが、今回は肘の使い方が少し不安定でした。
そこで肘関節の伸展をしっかり保ちながら開脚前屈を行ってもらいます。
すると、
脚と体軸を頑張ってキープした瞬間、
股関節がツルッと回転。
見事に股関節の切り返しが起こり、脚抜きができてしまいました。
「足が軽い!」
さらにステップアップしたトレーニングを行うと、
「足が軽い!」
と、とても喜ばれていました。
そして、
「体軸を保ったまま重心移動するという意味がようやく分かりました」
とのこと。
実は、これは股割りだけの話ではありません。
歩く、立つ、しゃがむ、走る。
すべての動作の基本となる考え方です。
そしてクラシックバレエでは、この能力がそのまま踊りの質につながります。
バレエに必要なのはストレッチだけではない
バレエをされている方の多くは、柔軟性を高めるためにストレッチを頑張ります。
もちろん柔軟性も大切です。
しかし、それ以上に大切なのは股関節を正しく動かせること。
股割りとは単なる柔軟体操ではありません。
股関節の動きを学び、体軸を保ちながら重心移動するためのトレーニングです。
股関節が正しく使えるようになると、開脚が深くなるだけでなく、踊りそのものが変わってきます。
今回のように、先生から「踊りが良くなった」と評価される変化にもつながるのです。
バレエをされている方こそ、ストレッチだけでなく「股関節を動かす股割り」に取り組んでみてください。
大切なのは柔らかさではなく、股関節の機能なのです。
■股関節覚醒チャンネルとは?
「一生自分の足で力強く歩き続ける」をテーマに、 股関節の重要性、正しい体の使い方、運動軸の整え方を発信しています。
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■プロフィール
中村考宏(三重県桑名市・えにし治療院)
著書 『骨盤おこしで身体が目覚める』(春秋社) 『趾でカラダが変わる』(日貿出版社)

