今日も病院から電話が入った。 母の容態が思わしくなく、ナースステーションの近くの部屋へ移すとの連絡だった。
胸がざわつき、すぐに病院へ向かった。 部屋に入ると、母は苦しそうな寝息を立てて横になっていた。 私に気づいたのか、ふっと目を開けたが、顔の表情はぼやけていて、昨日よりも弱ったように見えた。
昨日はほとんど会話ができなかった。 今日も同じように、言葉が続かない。 それでも、しばらくすると目元がはっきりしてきて、少し会話ができるようになった。 ただ、すぐに話し疲れてしまうのか、遠くを見る。その繰り返しだった。
そんな中、母がぽつりと言った。 「このままでは死ねんわな」
その言葉にドキッとした。 死期を感じての言葉なのか。 けれど、まだ生きようとする気力は確かに感じられた。
しかし現実は厳しい。 心臓の機能は低下し、腸からは出血。 圧迫骨折で背中の痛みも強い。 医師も「もう、できることがほとんどない」と言う状況だ。
ただ、母はまだここにいる。 弱りながらも、必死に生きようとしている。 その姿を見つめながら、今日もそばにいることの意味を噛みしめた。
