足関節捻挫が治らない理由|固有感覚と運動軸の乱れ | 股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座

股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座

股関節の可動域を広げるために、深部感覚や運動軸の視点から動作を分析し、滑らかに動ける身体づくりを探求するブログです。

【足関節捻挫を繰り返す理由】

画像に映らない“固有感覚の故障”が原因だった

スポーツ選手の中には、 「足首はもう痛くないのに、しっくりこない」 「地に足がつかない感じが続く」 「プレーのキレが戻らない」 と悩む方が少なくありません。

病院で画像診断をしても、 骨も靭帯も異常なし。

それでも、動きが戻らない。 そして、気づけば膝や腰まで故障が広がっていく。

この状態の原因は、 固有感覚の故障=運動軸の乱れ にあります。

 

■ 固有感覚は“意識に上がらない身体のセンサー”

固有感覚とは、 関節の中心・重心・回転の情報を脳へ送り続ける「身体内部の感覚の流れ」。

  • どこに立っているか

  • どれだけ力が入っているか

  • どの方向へ動いているか

これらを自動で処理する、いわば 身体のOS(基盤) のようなものです。

しかし固有感覚は、 画像には映りません。

だから、検査で「異常なし」と言われても、 動作が壊れたままの選手が生まれるのです。

 

■ 捻挫を繰り返す選手の特徴

  • 足首は動くし痛みもない

  • でも「地に足がつかない」

  • 切り返しが遅い

  • 体がバラバラに感じる

  • 膝・腰に負担が波及

  • 自分では原因がわからない

これは 運動軸が通っていないために固有感覚が戻らない状態

■ 固有感覚=運動軸

軸がズレると、脳は正しい位置情報を受け取れない

固有感覚は「軸の情報」を脳に送り続けています。 つまり、

固有感覚を治す=運動軸を通すこと

これが唯一の根本改善です。

【下肢の運動軸を通すプロセス】

① 足関節の軸

  • 距腿関節

  • 距舟関節 → 足首の“縦の軸”を復元する

② 足指の軸

  • MP関節

  • IP関節 → 足底の固有感覚が覚醒する

③ 膝関節の軸

→ 大腿骨と脛骨の中心が揃い、膝で止める癖が消える

④ 股関節の軸

→ 大腿骨頭の中心が安定し、下肢の回転中心が復活する

⑤ 仙腸関節の軸

→ 骨盤の中間位が安定し、重心がブレなくなる

これらが一本につながると、 下肢の運動軸が完成します。

【捻挫癖の選手は「上肢と下肢の連動」が壊れている】

長年、下肢の軸が乱れると、

  • 上肢の軸

  • 体幹の軸

  • 脊柱の軸

まで連動が崩れます。

結果として、 身体全体のセンターラインが消失する。

【最終的に必要なのは「全身の軸の再構築」】

  1. 下肢の軸

  2. 上肢の軸

  3. 脊柱の軸

  4. それらを貫く中心軸(センターライン)

中心軸が通った状態ではじめて、 運動療法が効果を発揮します。

軸が通っていない状態で運動療法をしても、 固有感覚は再構築されず、捻挫癖は消えません。

【まとめ】

捻挫癖は「足首の問題」ではない

固有感覚と運動軸の崩壊である

そして固有感覚は、 軸を通すことでしか治らない。

長年リハビリを続けても改善しないケースは、 「軸の再構築」ができていないことがほとんどです。

身体の軸が整うと、 選手は本来の動き・キレ・安定感を取り戻します。

■股関節覚醒チャンネルとは?

「一生自分の足で力強く歩き続ける」をテーマに、 股関節の重要性、正しい体の使い方、運動軸の整え方を発信しています。

股関節覚醒チャンネル

 

 

■関連リンク

えにし治療院 パーソナルトレーニング

構造動作トレーニング講座・股割り教室 

■プロフィール

中村考宏(三重県桑名市・えにし治療院)

著書 『骨盤おこしで身体が目覚める』(春秋社) 『趾でカラダが変わる』(日貿出版社)

Webサイト