【夏の多度峡】清流の涼しさ、生命の気配、都会では味わえない時間
気温は32度。 それでも、多度峡に足を踏み入れると、ひんやりとした空気が身体を包む。 多度川の清流の流れの音、蝉の声、カエルの声。 都会では味わえない、夏の“本物の涼しさ”がそこにある。
■ 天然プールの準備が整った多度峡
夏休み開園に向けた天然プールのせき止め作業が終わったようで、 ショベルカーが川から陸に上がっていた。 土嚢でしっかりとせき止められ、天然プールの準備は完了。
■ 樹液の香りと、カナブンたちの夏
天然プール横の道を少し上がっていくと、ふわっと樹液のにおいが漂う。 その木には、カナブンが3匹、頭をつっこんで樹液をがっついていた。 夏の森らしい、濃い生命の気配。
■ 滝の水量は多く、しぶきが舞う
滝の水量は多く、勢いよく大量の水が落ちていく。 しぶきが上がり、あたりにはマイナスイオンが漂う。 足元には小さなカエルがぴょこんと顔を出す。
■ 清流の音と風に包まれて歩く
多度峡の歩道をゆっくり歩く。 清流の音、蝉の声、カエルの声。 心地よい風が吹き抜け、身体の熱がすっと引いていく。
オニヤンマ、シオカラトンボ、カワトンボ。 夏の生き物たちが次々に姿を見せる。 そして、私の目の前にムギワラトンボが一休み。 まるで「ここは涼しいよ」と教えてくれているようだった。
暑い夏は、ここに限る。
■ おわりに
気温32度の真夏でも、多度峡は別世界のように涼しい。 清流の音、生き物の気配、森の香り。 自然の中でしか味わえない感覚が、身体と心を静かに整えてくれる。
また歩きに行きたくなる場所。
夜になって、食後の散歩を兼ねて多度峡へ蛍の観察に向かう。 やはり、蛍はいない。 6月の台風で川の水が増え、流されてしまったのだろうか。 今年は蛍がいない。
帰り道。 夏の夜のしっとりした空気。 今夜の来客は、シュレーゲルアオガエルとノコギリクワガタ。 闇の中に落ちる小さな気配が、季節の深まりをそっと知らせてくれる。
# シュレーゲルアオガエル
しっとりした夏夜に、そっと姿を見せた小さな旅人。 闇の湿り気の中で、ひと息つくように佇む緑の影。
# ノコギリクワガタ
夏の深まりを告げる、黒い甲冑の訪問者。 夜の静寂を割るように、そっと歩み寄る力強い存在感。





