58歳でも股割りが変わる理由|柔軟性ではなく位置と感覚が重要 | 股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座

股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座

骨盤後傾から骨盤をおこし股関節を超なめらかに。体幹と四肢を連動させ動きの質を追及する。運動とは人の重心が移動することである。運動を成立させるべく構造動作理論(Anatomical Activity)に基づくトレーニング方法と身体観察について綴ります。

58歳の来院者さん。 最初は恥骨の位置がつかめず、肩甲骨が止まり、腰で代償していました。 「柔軟性がないからできない」と思われがちな動きですが、実はそうではありません。

 

 

 

■ 恥骨の位置がつかめないと、股関節は開かない

股割りや開脚前屈では、 「どれだけ脚を開くか」よりも 恥骨の位置を正しくとらえられるか が重要です。

恥骨がズレたまま脚を開こうとすると、 股関節は必ず詰まり、腰が代償します。

今回の方も、最初は恥骨の位置が曖昧で、 骨盤が立たず、前屈が深まりませんでした。

■ 肩甲骨が止まると、腰が代償する

座位で体幹をチェックすると、 肩甲骨がほとんど動かず、 胸椎が固まり、腰だけが動いてしまう状態。

これは年齢ではなく、 日常の使い方で固有感覚が偏っているだけ です。

胸椎が動かないと、 股関節も連動して動けません。

■ 足首の背屈は「股割りの鍵」

股割りの重心移動では、 実は 足首の背屈 が大きな役割を持っています。

足首が使えないと、 重心が前に乗らず、股関節が開きません。

今回の方も、背屈が弱く、 重心が後ろに残っていました。

■ 頭蓋の癒着は軸を乱す

頭蓋の皮膚・筋肉・骨が癒着していると、 体幹の軸が通らず、 全身の連動が止まります。

軽く触れて癒着をほどくと、 呼吸が入り、軸が通り、 身体の反応が一気に変わりました。

■ 胸椎が動くと、股関節も動く

胸椎のローリングを再構築すると、 腰の代償が消え、 肩甲骨・胸椎・股関節が連動し始めます。

「胸椎が動くと、股関節も動く」 これは年齢に関係なく起こる変化です。

■ 正しい位置と感覚が揃うと、身体は勝手に動く

恥骨をとらえ、 体幹をキープしたまま重心移動をすると、 股関節は自然に開き、 前屈が深まり、 体幹が安定します。

最後は、 開脚前屈 → 前進 → 閉脚 → プッシュアップ までスムーズにできるようになりました。

58歳でも、 柔軟性ではなく 位置と感覚 が揃えば、 身体はここまで変わります。

■ 年齢ではなく、構造が変化をつくる

今回の変化は、 「柔らかくなった」のではなく、 身体の構造が本来の位置に戻っただけ です。

固有感覚が整えば、 年齢に関係なく、 身体は必ず変わります。

■ 最後に

「柔軟性がないからできない」 そう思っている方ほど、 位置と感覚を整えると大きく変わります。

身体は、いつからでも変わります。

 

 

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