腰が痛いときは姿勢の中身を正すこと機能的姿勢 | 股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座

股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座

骨盤後傾から骨盤をおこし股関節を超なめらかに。体幹と四肢を連動させ動きの質を追及する。運動とは人の重心が移動することである。運動を成立させるべく構造動作理論(Anatomical Activity)に基づくトレーニング方法と身体観察について綴ります。

8月の構造動作トレーニング・東京教室の前日は台風の影響で東海道新幹線が運休。当日の朝はダイヤの乱れが心配されたものの時刻通り東京駅に到着し一安心。

 

 講座の参加者の中に、椅子に座ると腰が痛いという方がみえた。そして、「皆さんは痛くないですか?」と問う。いつも、椅子に座っているときは腰が痛いので、椅子に座ると腰が痛いもの、というのが、その方にとっての常識になっているようだ。

 

その方は、骨盤を立てて座ることを意識して座っている。不良姿勢の習慣が原因で、腰が痛いわけではないのだ。せっかく、姿勢を正すことを心がけていても、上手くいかない場合がある。姿勢は奥が深い。

 

まず、姿勢が正されていれば痛みはないはず。椅子に座って腰が痛いのであれば、姿勢が正されていない、と考えるべき。痛みがなく、姿勢を正せるようにしたい。

 

 

 姿勢を正すには、鏡に写る姿勢だけでなく、鏡に写らない姿勢を正すことが必要。姿勢の中身は、骨格、関節、筋肉、神経、感覚、内臓などがある。鏡に写らない姿勢を正すとは、姿勢の中身を正すこと。さらに、その姿勢は、安定していて、強度があり、次の動作へ速やかに移ることができるものであること。これを機能的姿勢という。姿勢を正していても、痛みがある場合は、何か特別な病気がなければ、姿勢の中身が正されいないか、機能的姿勢ができていないことが考えられる。

 

 

講座では、骨格位置を定め、関節の運動方向に筋肉を出力できる状態にすること、さらに、機能的姿勢に必要な、次の動作へ速やかに移動することができる姿勢の実習をおこなった。椅子に座ると腰が痛いという方は、機能的姿勢の実習をしているときは、腰に痛みがなかった。骨盤を立てることは、必要なことだが、骨盤だけでなく骨格位置を定めることが重要だ。そして、その姿勢が機能的姿勢になっているか、椅子に座ったときに腰が痛い場合は以上を見直したい。

 

 

股割りは開脚姿勢から重心を前方へ移動させ前屈をする動作。股割りをするときも機能的姿勢で左右の股関節を均等に操作できるようにしたい。

 

 

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