不調なし老化の進行を和らげる筋トレ方法 | 股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座

股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座

骨盤後傾から骨盤をおこし股関節を超なめらかに。体幹と四肢を連動させ動きの質を追及する。運動とは人の重心が移動することである。運動を成立させるべく構造動作理論(Anatomical Activity)に基づくトレーニング方法と身体観察について綴ります。

昨日は近所の家屋のトタンがめくれ上がるほどの強風でしたが、今日は穏やかな朝。治療院のインターホンがピンポーン、と鳴って、皆さん、待合室に入ってくるなり、寒かった~、の第一声。季節は春になったけれど、鈴鹿山脈、伊吹山からは、冷たい風が濃尾平野に吹き込み、まだまだ朝は冷え込みます。
 
寒暖差が大きいせいか、調子の悪い方が多いです。定期的に体の調整施術をしていても、痛みがぶり返します。施術をしたときは、痛みが取れて、スッキリするのに
 
どうしてでしょうか?
 
それは、体に負担をかけるような動作をしているからです。運動のため、健康維持促進のため、ウォーキングをしたり、ジムにいっても、体に負担をかけるような動作をしてしまっていては、痛みがぶり返します。
 
私は姿勢、関節の動きなどを徒手検査でチェックするのですが、定期的に体を調整していたとしても、ほとんどの方が、毎回、運動軸を崩して、姿勢、関節の動きを悪くしています。自覚できていなければ、体に負担をかけるような動作をしてしまっていても、自覚できないわけです。
 
これは、仕方がないことなのです。人には利き腕、利き足があるように、体は左右対称ではありせん。1日動けば、体は歪み、偏りをつくります。
 
ですが、子供の頃は、1日遊び回って疲れても、一晩ぐっすり眠れば、翌朝にはスッキリ元気を取り戻せたはずです。これは、寝ている間に偏った体を整える骨休めができていたのです。
 
なぜ、子供の頃はできていた骨休めが、できなくなってしまったのでしょうか。
 
それは、体に歪みや偏りを重ねたことで、使えない筋肉が増えて体を守る働きが低下し、骨休めができなくなってしまった、と考えられます。筋肉の働きは、姿勢保持、体を動かす、基礎代謝を上げる、血液やリンパの循環を促すなど、体を守る重要な働きがあります。
 
使えない筋肉を放置すると、体に負担がかかるばかりか、老化が進行します。体を整える調整施術をしていても、老化の進行を防ぐことはできません。使えなくなってしまった筋肉を出力できる状態にトレーニングすることが必要なのです。
 
とにかく、筋肉が出力できる状態になれば、不調はなくなるし、老化の進行を和らげることができるのです。具体的にどうすればいいのか、というのは、まずは筋肉の起始停止部をそろえる。では、筋肉の起始停止部をそろえるには、どうするか、というと、骨格アライメントをそろえるのです。
 
 
骨格アライメントを整えて、そして
「骨格の土台を安定させる」のです。
 
午前は、来院された方たちと「骨格の土台を安定させる」ため、牧神の蹄を使って、足指の感覚トレーニングを行いました。
 
当院では、体の調整施術と共に、筋肉を出力できる状態にするための筋力トレーニングの指導をしています。筋肉を出力できる状態になるまでには、普段の生活動作で骨格アライメントを維持できるようにしなければなりません。これが難しいといいながら、皆さん頑張っています。