8月の構造動作トレーニング・東京教室 「股割りトレーニング」は、股関節運動を円滑にするための実習をおこなった。股割りは【関節】運動の方向性、【反射】連動伸張反射、【神経】系統の構築をしていくのに効果的なトレーニングだ。
股割りトレーニングのはじまりは、牧神の蹄を4個並べて、ブロックに足を添わせ、 安定した接地感覚を求める 。
この日は、クラシックバレエの経験者が2名あった。一人は180度開脚にベターっとなってしまう柔らかいタイプ、一人は体が硬く開脚が苦手なタイプ、どちらも股関節をコントロールすることができないのでバレエには向かない。足首の動きをみてみると、柔らかいタイプの人は足首も柔らかいが鎌足、硬いタイプの人は足首も指も硬く爪先の立ちの可動域が足りていない。それでもトウシューズを履いて練習しているそうなので、体を壊さないためにも、体の構造を理解し、バレエを踊れる体づくりをした方がよいと思う。私の理解ではアンデオール(ターンアウト)ができる人がバレエを踊るもの。体が硬くても柔らかくても故障につながる可能性が高いので体づくりが大切だ。
まずは、鎌足を直す、足首の可動域を確保することが先決だ。
股割りトレーニングは股関節を外転、外旋で開脚をキープし、股関節の屈曲で開脚前屈をする。股関節(ヒップジョイント)の位置を明確にし、トレーニングをおこなうことが必要だ。
骨盤の位置はトライアングルベース(恥骨、両坐骨結節を結ぶ三角形の面)を床に接触する。股割りトレーニングは、この位置から開脚前屈の動きを鍛える。