左回りor右回りやりにくいのはどっち?股関節のターンとロウギアランニング | 股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座

股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座

骨盤後傾から骨盤をおこし股関節を超なめらかに。体幹と四肢を連動させ動きの質を追及する。運動とは人の重心が移動することである。運動を成立させるべく構造動作理論(Anatomical Activity)に基づくトレーニング方法と身体観察について綴ります。

12月の構造動作トレーニング・東京教室「Takahiro ラボ」は、ターンとロウギアランニングの検証と実習をした。体を回転すること。また、体の向きを変えることをターンという。ターンが上手な人は股関節を回転させることができる。股関節を回転させられない人は接地面での回転が主になる。
 
左回りがやりにくい、右回りがやりにくい、個人差がある。私の場合はL4-L5の動きが悪かった時期、ターンがやりやすいという感覚はなかったが、右回りはやりにくかった記憶がある。L4-L5の動きがでて、ある程度下肢の軸の配列が整って、軸が通るようになってからはターンのやりにくさは感じなくなった。
 
ターンをする競技選手をみていると、ターンの得意不得意をみわけるキーワードは股関節の切り返しではないかと思う。股関節の切り返しを円滑にするには下肢の配列が整い、軸が通っていなければならない。それは、技術面だけでは補えないことだ。その状態を技術面で補っている場合は接地面の回転が主になる傾向にあり外反母趾や足底筋膜炎などの故障に発展していることが多い。股関節の切り返しが円滑におこなえるフィジカルづくりを心がけたい。
 
 
ロウギアランニングは、150テンポでビートを刻んだ。ビートを刻んだ方が動きやすい。ビートを刻まない単純なテンポはリズムの中に体が拘束されて動きにくい、あらためてゆっくりなテンポで走ることは難しいのだと感じる。歩くことと走ることの境界を実感したいものだ。