4月の構造動作トレーニング・東京教室「Takahiroラボ」は、 前回の伸張メカニズム、地面反力を最大限に生かすためのメカニズムのつづきで、構造動作トレーニングの運動の定義について検討し、実習した。
構造動作トレーニングでは、「運動とは重心が移動すること」と定義し、円滑な重心移動をおこなうことができるよう、身体の機能状態を良好にし、基本動作を練っている。
構造動作トレーニングでは、「機能的姿勢」を基本姿勢としている。姿勢の基準としては、解剖学的姿勢が一般には知られている。解剖学的姿勢は背中を壁に付けた真っ直ぐな姿勢で、重心位置が仙骨のやや前といわれている。この姿勢は、解剖学の基準となる姿勢で、学問を学ぶ上では重要だが、運動の面では実用的でないと考えている。それは、解剖学的姿勢の骨格位置は止った重心位置であり、円滑な重心移動をおこなえるようにする基本姿勢にはならない。機能的姿勢は、重心位置がお腹辺りになる。機能的姿勢の骨格位置は、動き続ける重心位置であり、円滑な重心移動をおこなえるようにする基本姿勢に最適なのだ。ただし、機能的姿勢の骨格位置は身体の機能状態を良好にしなければ、簡単に身に付くものではない。