12月に入り寒さが厳しくなってきた。先日北海道の根本さんが来院した。3週間前の東京の講座で久しぶりに会ったときに、私は彼の様子を見て気になったことがあった。本人は太ったといっているが、私にはそれが東洋医学でいう実証の状態にみえた。仕事柄、落馬して大怪我が絶えない。身体には複数の骨折跡があり、前回の大怪我から完全に回復していない状態だった。滑車神経の損傷で、ものが二重に見えていたそうだが、収まってはいるものの、視野は暗いという。
太るといっても、増量と病的にむくんだ状態がある。後者のむくみは溜めておくと不調の原因になる。私が考える実証は、このむくみが溜まった状態だ。東洋医学では、このむくみを邪気と考える。実証は、邪気が亢進した状態。
実証の治療は、不要なものを排出する方法をおこなう。実際には、実に対して虚の状態がいりくんでいることが多い。虚証とは、体力、気力が衰え、疲れやすい状態。虚証の治療は、不足しているものを補う方法をおこなう。治療は、これらの状態に対して臨機応変に対処し経絡を整える。
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