今月は、新刊「深部感覚」から身体がよみがえる!(晶文社)を刊行し、慌ただしく動き回っている。新刊に関するお問い合わせが、特に増えたというわけではないが、私の気持ちが慌ただしいのだと思う。「深部感覚」の本がでたことにより構造動作トレーニングの基本的な考えが説明しやすくなり、治療やリハビリ・トレーニング指導が新鮮に感じている。
先日の股割り練習会でもトレーニング目標に深部感覚(固有感覚)を高めることが加わることにより参加者が感覚をキャッチしようという姿勢がひしひしと伝わってくる。私は、とても積極的かつ攻めの練習姿勢に手ごたえを感じている。逆にはじめての方で深部感覚(固有感覚)をキャッチするということがよくわからない段階は、骨格ポジションという『型』から取り組むのがベストだと思う。
深部感覚(固有感覚)のリハビリトレーニングの鍵は『手ごたえ』。
深部感覚(固有感覚)を高めるためのアプローチでは、入力(手ごたえ:触圧覚、重量覚、抵抗覚etc)-統合-出力(身体が軽くなるetcプラス変化の確認)の手順を重ねることで感覚を厚く、濃くしていく。手ごたえは、物体の硬さ、粘さ、弾性、変形性および可塑性等の内部的属性を知る感覚。骨の強度や安定性を感知する感度を高めることで深部感覚(固有感覚)のアプローチがすすめやすくなる。
MATAWARI JAPAN「骨盤がもっとも機能を発揮する力学的構造と運動軸」
「深部感覚」で身体がよみがえる!(P.115~)深部感覚ルーティーンの「セルフケア&ペアケア」でパートナーを含め『手ごたえ』の感度を高めることが重要。
『手ごたえ』は機能的肢位から得ることができる。深部感覚(固有感覚)リハビリトレーニングでは、解剖学的肢位の基準を用いない。機能的肢位という骨格構造における強度と安定を備えた肢位を基準として採用している。
▲骨梁の図出典「基礎運動学 中村隆一」、出典:Grant’s METHOD of ANATOMY
大腿骨は長軸方向に圧縮の力がかかり強度と安定を備えた位置で手ごたえを得る。骨盤は左右股関節からアーチ構造を備えた位置で手ごたえを得る。この骨盤位 置は、「骨盤おこし」の骨盤立位ポジションになる。骨盤後傾ポジションではアーチ構造を失い力学的に弱く不安定になる。
▲ 出典:Grant’s METHOD of ANATOMY
骨盤の運動軸は「第2仙椎」において仙腸関節、靭帯装置など機能を十分に発揮する。ただし、解剖学的肢位を基準「上前腸骨棘-恥骨」が垂直位置では骨盤が後傾して運動軸を「第2仙椎」におくことができない。
▲イラスト:中村考宏
骨格を強度と安定を備えた位置で深部感覚(固有感覚)を高めることにより、余分な筋肉の作用が減るために身体が軽く感じられる。また、骨格筋の起始停止部が整い筋肉の収縮率を上げるリハビリトレーニングがすすめやすい。
『手ごたえ』は内部的属性を知る感覚、身体の構造を知ることは、深部感覚(固有感覚)を高めるための指標になります。
【東京】
7/22-7/23股関節回転講座・東京教室
7/23 NHK青山教室深部感覚リハビリトレーニング
~鈍くなったカラダの運動感覚をとりもどす~
7/24 東京股割りワークショップ
【関西】
7/30 NHK梅田教室 深部感覚リハビリトレーニング
~鈍くなったカラダの運動感覚をとりもどす~
7/31 大阪 股割りワークショップ
重力を正しく受けるリハビリ・トレーニング(晶文社)
著 中村考宏



