えにし先生のブログに、趾トレーニングアイテムの記事が出ている。
ここに紹介されている黒セルスポンジで作ったものは、前回の骨盤おこしトレーニングセミナーで参加者たちと遊んだ木製の試作品の簡易版である。
というより、これから製品を作ろうってときに、ホームセンターで調達できる材料での作り方を紹介してしまうのが誠にえにし先生らしいのである
ただ、この簡易版より木製の製品版の方が、トレーニングの幅が広いので、製品版の魅力は全然薄れないのである(と一応言っておこう)。
えにし先生は「黒セルスポンジ」はホームセンターで買えると書いているが、考えてみると家の方にはホームセンターそのものがないのであった
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試作品でえにし先生が行ったトレーニングの白眉は、両方の足指でこれの縁をつまんで歩く、というものだった。
それは蹄で歩いているように見え、二足歩行で蹄と言えば「牧神パン」と相場が決まっている。
そこでわたしはそのグッズを、密かに「牧神の蹄」と名付けた。
そのことを日記に書こうと、牧神の絵をネットで探してみたら、リアルな悪魔みたいな山羊頭の毛むくじゃらの牧神ばかりで、イメージしていたものが出てこない。
わたしのイメージは、こどもの頃の外国テレビアニメ「マイティハーキュリー」に出てきたかわいらしい「パン」なのであった。
で、検索してみたら、少年は牧神ではなくケンタウロスの子どもで、しかも名前は「ニュートン」だったみたいだ。
マイティハーキュリーについてはこちら。マイティハニーではない。
それはともかく「牧神の蹄」のことを聞いたキシタカさんがイメージイラストを描いてくれた。
そうそう、こんな感じを求めていたのよ。
仮称「牧神の蹄」は、キノコ型の縁を足の小指側から掬い取るように持ち上げることからはじめる。
このとき大事なのが、足指で「掴む」のではなく親指以外の指、特に小指を利かせてひっかけることにある。
それができたら、複数の「牧神の蹄」をきれいに積み上げていく。
そして積み上げたものを上から足指で摘んで下ろしてみる。
摘み上げるだけではまだ大ざっぱな動作だが、積み上げ、積み下ろしはより繊細な指の動作が求められる。いわば箸を使う手の指のような感じである。
あとはアイデア次第だ。全部の「蹄」を倒した状態から始めるとか、高い台の上に積み上げてみるとか。
さらに、先ほど述べたようにふたつの「蹄」の上に乗ってしまうというのがある。親指以外の趾で摘み、歩く。
ただこれは簡易型のように貼り合わせたものだとはがれる心配がある。やはり企画中の木製の「蹄」が適しているだろう。
もし軸足が「蹄」に乗ったままで、積み下ろしができたらすごいなあ。
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ということで、今月22日と23日に開催の骨盤おこしセミナーでは、試作品をはじめ簡易版の「蹄」でのトレーニングの仕方や、動作に及ぼす影響のお話もあると思うので、関心のある方はどうぞご参加ください。
2009年12月4日
日記、書く時間がないので、「牧神の蹄」の写真とか。
「縁」の焼き印が渋い!
縁の厚みや形状が違っていて、上下で難易度が変化する。 (MARUMITU製)
別に上下がなくても「キノコ型」のものなら、趾(あしゆび)トレーニングはできる。
もちろんやり方がわからないと意味ないが。
あっ、意味ないというのは「骨盤おこし」的にということ。
「趾トレ」は「股関節トレ」なんだけど、やりかたが違えばそうならない。
こういう話しの流れで書くのも何だけど、以前作ったゴム製趾トレーニング・ブロック。
あの材料が渋谷の東急ハンズにあった。
これでネットで5枚ワンセットで買わずに済む。
昨日、渋谷東急セミナーの講座の後買いに行ったのだけど、ゴム材料をいろいろ見ていたら、リング状のものがあった。
このサイズが「10ミリ×50パイ×70パイ」。つまり50ミリ×50パイのゴムの円柱にはめ込むことができるというわけだ。
わたしは一応セメダインを塗ってはめ込んだが、ただはめるだけでも趾でつまみ上げるトレーニングには十分使用できると思う。
これならだれでも簡単に作れる。
5ミリ厚のリングがないのが残念(少なくともハンズの店員は無いと言っていた)。
10ミリだとけっこう難しい人もいるかもしれないからだ。というより難しい。
やはり10ミリと5ミリがあった方がいい。
わたしは10ミリはこのリングを、反対側に5ミリ×70杯の丸ゴムを貼って接着剤が完全に乾くのを待っているところ(48時間かかるんだけどね)。
2009年12月8日
最近はどの講座、稽古会でもまず趾(あしゆび)トレーニングブロックでの稽古からはじめる。
木製の「牧神の蹄」と、手作りゴム製のブロックを使う。
使い方はどちらも一緒だが、ゴム製だと両足で乗って歩く「蹄トレーニング」ができない。できないことはないが、しばらく乗っていると貼り合わせたところがはがれてしまう。
ゴム製は趾への引っかかりもいいし、重さもあるのでやりやすいようだ。木製は滑るし軽くて動いてしまうし、難しい。
しかしやってみるとわかるが、微妙な調整が必要なだけに木製の「牧神の蹄」の方が断然おもしろい。
●「蹄」の基本トレーニング
いま講座で紹介しているのは、前回の骨盤おこしセミナーでえにし先生に教わった基本トレーニングである。
まず壁や机などの前に立ち、両手をついて手に体重をかける。つまり壁や机に手をついて寄りかかるわけだ。
趾トレブロックを左足の前に置く。
右足でブロックをつまみにいき、右足前に運ぶ。
次にそれを左足でつまみにいき、左前に運ぶ。これを繰り返す。
ただ立ってこれを行うと、片足で立つことに労力を奪われてしまう人も多いし、かかとに重心が乗って後傾してしまったりする。そのために両手をついて寄りかかるのである。
趾トレブロックを複数置いて行ったり、積み重ねたブロックを運んで、反対側に積み上げるというバリエーションもある。
●「つまむ」と「つかむ」
この基本トレーニングをやる以前の課題が、ブロックをどうつまむか、ということである。
予備知識なく足の指でブロックをつまみ上げてと言われると、10人が10人掴んでしまう。わたしもそうだった。
「掴む」というのは「握る」と言ってもいいが、ブロックの縁を足の指で握ってしまう。
握ってブロックを持ち上げられる人もいるが、握れない人も多い。
「それは掴んでいるでしょう。摘(つま)むんですよ」と言われると、親指と人差し指でブロックの縁を挟む人もいる。
「手で摘む」ことを考えるとそう思っても不思議ではない。この場合の「摘む」は足の小指、薬指、中指をブロックの縁に引っかけ、親指と人差し指は添えるだけ(あるいは使わない)でブロックをいわば「つり上げる」ことを指す。
このように動作についてのことばでの説明には、使う人の思い(思い込み?)が多分にある。「牧神の蹄」の販売を、えにし先生かその他の骨盤おこしトレーナーによる対面販売に限っているのはそのためである。
趾トレーニングは、趾を使えるようにすること、小指と股関節をきちんとつなげていくことにあるので、ただ「掴む」練習を重ねても骨盤おこし的にはあまり意味がないわけだし。
この趾トレーニングが股関節のトレーニングに直結することについては、これからどんどん成果が表れてくることと思う。