接触と接地の精度は技術で補える分と根本的な器官そのものの分で成り立つ。
構造動作トレーニングは根本的な器官そのものの分を築く。
リラックスや脱力などの技術だけでは補えない分だ。
構造動作トレーニングの解剖学的アプローチを技術的な身体の使い方と勘違いされる方が多い。
複数の身体メソッドを掛け持ちしてみえる方が多い。
使えそうなものをチョイスしてかき集めすぎて整理がつかないのだろう。
注意しないといけないのは、自分が何の目的でトレーニングを行うのか、それぞれのメソッドが何を目指しているかということだ。
更に技術的な分なのか、根本的な器官そのものの分なのかということを明確にする必要がある。
例えば、構造動作トレーニングと開脚ストレッチングを併用する。
どういうことになるだろう。
動き続ける重心を目指しながら、止った重心を目指す、という矛盾が生じる。
自分の目的が矛盾を目指しているのならいいが、そうでなければいつまで経っても目的に届かないだろう。
構造動作トレーニングは動き続ける重心を目指す。
体幹が先に動くこと。
四肢が優先すると重心移動のブレーキになる。
更に力の塊を末端に作ってしまうと強力なブレーキになる。
手足は力を伝える器官であり接触と接地の精度が重心を扱う上で重要だ。
接触と接地は「指」と「趾」の実力がカギとなる。
実力といっても「趾」でピアノを弾くことができるような特技ではなく、体幹と繋がる力、連動性だ。
つまり、指先から胸鎖関節、趾先から股関節が繋がって動くかどうかということ。
繋がっているようで、繋がっていない、腕と脚。
それは、運動の考え方、思い込み、癖などによりいくつものブレーキをかけているからだ。
また、眠っている器官も多い。
その代表が趾(あしゆび)といっていいが、指も動いているようで関節運動が不十分な人が多い。
指・趾は適切な関節方向にしっかり稼働させることが大切だ。
一流バッターはバットを振り続けても豆の無い綺麗な手のひらだという。
手に包まれたバットは腕の延長となり、手とグリップの間で摩擦が生じることはないのだろう。
やわらかで、力強い手がほしい。
指・趾の球根である根の骨を開放し末端を軽くしたい。
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セミナー&トレーニング会
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2013/04/21 名古屋・トレーニングセミナー&トレーニング会
2013/04/27/28 東京・股割りmoreチャレンジ・趾(あしゆび)Level up
2013/04/27/28 東京・構造動作トレーニングセミナー&トレーニング会
2013/04/26,05/24,06/28 NHK青山「骨盤おこしエクササイズ」
2013/05/19 大阪・トレーニングセミナー&トレーニング会
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著作
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趾でカラダが変わる
(日貿出版)
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人は「骨盤」から健康になる (ひざや腰の痛みが消え、O脚、ねこ背、垂れ尻も解消!)
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