身体がやわらかいことはいいことなのだろうか?
クラッシックバレエやフィギュアスケートなど美しさを表現する種目ではやわらかさを求められる。
やわらかさの中でもグニャグニャはダメという指導者がいる。
演者はストレッチングをしてやわらかさを作り、ピラテスをしてかたさをつくる。
ともに筋肉へのアプローチに終始する。
見た目やわらかいので競技レベルによってはOKということになる。
しかし、動きの質を求める競技レベルではそういうわけにはいかない。
やわらかさというのは、「静止状態がやわらかい」のと「動作がやわらかい」とがある。
後者は運動を訓練する必要がある。
構造動作トレーニングでは、開脚ストレッチではなく股割りを採用している。
股割りは運動の定義を成立させるために行う訓練だ。
筋肉へのアプローチと運動へのアプローチでは意味が全く違う。
筋肉へのアプローチは病気で寝たきりの患者に関節拘縮を予防したり、血液の流れをよくしてあげるのには効果的だろう。
一般的には筋肉を柔軟にすると関節可動域が広がるとか、血液循環がよくなるとか、効能についていわれるが目的によりけりということ。
競技者が病気で寝たきりの患者と同じアプローチであるはずがない。
競技者は運動へアプローチすべきではないか?
病気の治療、リハビリ、動作のトレーニングはそれぞれ目的が違う。
当然、アプローチの方法が違うので混同してはいけない。
運動とは重心の移動である。
骨は身体を支え、関節は重心を運び、筋肉は骨格ポジションを調節する。
ポジション力を備えたやわらかさを求めたい。
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2013/03/23名古屋・構造動作トレーニングセミナー&トレーニング会
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