筋損傷って必要? | 比嘉一雄の『えびすメソッドで賢く理想のからだに変わる!』~世の中から10トンの脂肪を減らします!~

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東京大学で石井直方先生のもとダイエットや運動の研究をしながら活動するハイブリッドトレーナー比嘉一雄のブログです。研究と現場を繋げるようなハイブリットな男になりたいです!ダイエットに魔法はありません。でも近道はあります。えびすメソッドで賢く痩せましょう!

こんにちは!
ハイブリッドトレーナーの比嘉です。





筋を大きくするための、筋への刺激は大きく分けて2つあり





1.機械的ストレス(メカニカルストレス)


2.化学的ストレス(ケミカルストレス)





とがあります。





1.は、多くの方がトレーニングといって想像するような、「重たいウエイトを持って上げ下げする」ような





筋肉を損傷するような刺激のことです。





2.は、最近になって注目されてきた、スロートレーニングや加圧トレーニングなどです。





パンプアップするような代謝的な刺激を与えます。





「筋肉痛」を起こすのは主に1のメカニカルストレスの方です。


メカニカルストレスを筋に与えると、筋細胞のそのまた小さな構成要素のサルコメアのさらに





小さな構成要素の細胞骨格構造が壊されます。


(無視して結構ですが、自分の研究の主テーマの宣伝です^^)





それによって、マクロファージや白血球などの損傷部位の回復を担う物質が集まってきて、





痛み関連物質のヒスタミンやプロスタグランジンが生じます。





それが筋肉痛です。



筋肉痛は。上げるよりも下げる動作をより効かせる(ゆっくり下ろす)ことで起きやすくなります。




大体において下げる動作は筋肉自体が伸ばされながら筋力を発揮するので損傷しやすいのです。




また損傷しやすい速筋線維を選択的に使用するというのも理由の一つです。





一方、ケミカルな刺激とは、ホルモンや代謝副産物などによる筋肉への内からの刺激です。





最近、よく雑誌などで見かける「成長ホルモン」などはケミカルな刺激になります。






加圧やスロートレーニングが筋肉を大きくすることは、説明する必要もないと思いますが、





加圧やスロトレによって筋肉痛になることはほとんどないと考えられます。





筋肉痛を伴わない、ケミカルな刺激でも十分に筋肉は大きく成長することが研究報告によって確認されています。





それは、加圧やスロトレによる筋肥大の多くは2.のケミカルストレス(成長ホルモンやIGF-1など)に





よるところが大きいからです。







ですから筋肉痛が無かったからとトレーニング効果が無かったのではないかと悲観する必要はありません。




しかし、筋肥大に筋肉痛は絶対に必要なものではないのですが、一つの要因として重要であります。




私が、クライアントさんに対して行っている種目は、大体その両方の刺激を与えることを考えています。





重い重さで、みっちりトレーニングしたあと、

軽い負荷でゆっくりとトレーニングをするのです。





「耕された土に、柔らかいシャワーをかけてあげる」


ようなイメージです。





はっきりした指標のようなものはないですが、毎回のトレーニングでしっかり

追い込めていたら筋肉痛が無くとも、体は間違いなく適応してくれます。





体は何よりも正直ですよ。可愛がってあげてください^^





【今日の一句】





君からの 便りがないのは 辛いけど


 君なしでも 強くいきるよ