"describe" | 英語の世界観

英語の世界観

私達はことばを通して世界を見ている。そして使うことばによって、見えてくる世界が異なることがある。英語の世界観とはどのような世界であろうか。普段意識しないことばから、その世界観を探りたい。現在ときどきロンドン記事アップ中♪

今日は"describe"を取り上げたいと思います。

 

"describe"の意味についてなんとなく訳語で覚えているかもしれませんが、今回は英語のニュアンスについて確認してみます。

 

では『ロングマンExams英英辞典』"describe"を見てみましょう。

 

"describe"

 

to say what something or someone is like by giving details about them

 

ex) The police asked her to describe the man.

      Another approach to the problem is described in Chapter 3.

      So describe this new boyfriend to me!

 

覚えている"describe"の訳語と比べて違いがわかったでしょうか?ロングマンの説明では何かや誰かがどんな感じなのか詳細な情報を与えることで言う感じになっています。ここでは"by giving details"がポイントですね。つまり単に伝えるのではなく詳しく人やものについて述べることになります。

 

1つ目の例文を見てみると警察に尋ねられてその男がどんな感じだったのかを"describe"する感じですね。その男はなにか事件の容疑者なのか?警察は詳しい情報が欲しいということが考えられます。

 

2つ目の例文は教科書などに出てきそうなものでしょうか?その問題へのもう一つのアプローチについては第3章で詳しく見ることにしますという感じですね。

 

そして3つ目の例は若い女性同士の会話が想像できそうですね。片方に新しいボーイフレンドができたことがわかって、もう一人の方が「なによ、この新しい彼氏について詳しく聞かせなさいよね」と言っている感じでしょうか?彼氏ができたことをだまっていて、それが急にわかっちゃってもう一人が言っているセリフとも考えられそうです。ここでも詳しく"describe"する感じがあります。

 

"describe"の訳語としては「述べる」や「記述する」というものを覚えている方がいるかも知れませんが、単に述べるのではなくどんな人なのかどんなものなのかという詳しく言う感じが

"describe"にはあるので英語本来の意味を掴みたいところです。

 

同じくロングマンのSTUDY NOTE Common Errorには次のような説明がありました。

 

describe sb sth

describe sth to sb

How will you describe yourself to a potential employer?

 

"describe"が使われる形についてですね。"describe"のあとに来るパターンとしてsb sthではなく、sth to sbとなるというものです。なぜこのような形になるのかは上で見た"describe"の意味から考えるとすぐわかります。つまり"describe"のあとには詳しく述べる対象が来ます。そしてその詳しい内容について誰に伝えるかは後回しで"to ~"とあとに来るというものです。したがって

"describe"のあとには結びつきが強い詳しく述べる対象が来ることになります。

 

ここの例文では"describe"する内容として大切なのは"yourself"

でありこれが隣に来ます。そして誰に伝えるかはその後に続く形になります。このように"describe"の意味がわかると文の形の理解も進むと思います。

 

更に"describe"の名詞形"description"にもふれておくと、動詞の意味からわかるように単なる記述ではなく詳しい感じが含まれているのが名詞の"description"です。これがわかると"beyond description"という表現もより理解ができますね。詳しい情報が含まれている"description"を"beyond"「超えて」いるということから、詳しく述べても言い表せないというときに使える表現と理解できます。