"janitor" | 英語の世界観

英語の世界観

私達はことばを通して世界を見ている。そして使うことばによって、見えてくる世界が異なることがある。英語の世界観とはどのような世界であろうか。普段意識しないことばから、その世界観を探りたい。現在ときどきロンドン記事アップ中♪

今日は"janitor"を取り上げたいと思います。

 

英文を読んでいて出くわしたので確認しておきます。

 

では早速『ロングマンExams英英辞典』"janitor"を見てみましょう。

 

"janitor"

 

AmE someone whose job is to look after a school or other large building

 

こちらは主にアメリカ英語で使われるものです。また他の辞典ではスコットランドでも使われるとあります。意味の方は学校や大きな建物などを管理するような人となります。

 

『ライトハウス英和辞典』によるとこの"janitor"「軽べつ的な響きがあるので、格式ばったときにはcustodianを使う」とあります。英語を学ぶ外国人にとってはこのようなニュアンスはことばの響きだけではわからないものですね。

 

これは日本語でも"janitor"の訳語にあたることばの使われ方が近年変わってきていることと通じるものかもしれません。

 

ロングマンには類義語にイギリス英語の"caretaker"があげられていたのでこちらも見てみましょう。

 

"caretaker"

 

BrE someone whose job is to look after a building, especially a school

 

意味的にはほぼ同じようなものになりますね。

 

少し前まで普通に使われていたことばでも、時代が変わると意味合いやニュアンスが変わってきてそのことばの使用に対する考え方が変わることもあります。今回の"janitor"ももしかしたらそのような変換期にあるようなことばなのかもしれません。