リスニングの慣れ | 英語の世界観

英語の世界観

私達はことばを通して世界を見ている。そして使うことばによって、見えてくる世界が異なることがある。英語の世界観とはどのような世界であろうか。普段意識しないことばから、その世界観を探りたい。現在ときどきロンドン記事アップ中♪

今日は「リスニングの慣れ」についてまとめたいと思います。

 

このブログでは普段単語の意味について書いていることが多いのでたまには音声について書いておきます。

 

英語を勉強している方の中には英語の音声を使っている方がいるかと思います。例えば英語の本にある付属のCDや、最近だと出版社から音声をダウンロードというのが増えていますね。これらを使って耳から英語をインプットするというものです。

 

ここで初心者など英語の音に慣れていない人にとって問題になるのが、「何を言っているのか英語が聞き取れない」というものです。確かに自分も音声を聞き始めた頃はわからないことが多かったです。

 

普段ほぼ100%日本語を使って生活している日本人にとっては英語が思うように聞き取れないのは当然の結果と言えるでしょう。なのでここでショックを受ける必要は全くないです。

 

英語が聞き取れない、理解できない理由にはいくつかの原因があります。まず単純に単語力や文法力がないなどが上げられます。英単語を知らなければ英語の音声の中で使われているその単語を意味がある単位としてはっきり認識することはできないですね。また文の形などについての文法力がないと音声を理解するのは難しくなると言えます。そう考えると基本的な単語力や文法の知識はリスニングでも大切になってきます。

 

それではある程度の単語力と文法力があれば英語は聞き取れるのかというと、残念ながらそう簡単にはいきません。ここで必要になってくるのは今回の本題である「リスニングの慣れ」です。

 

以前にもふれたことですが、日本で日本語を使って普段生活している日本人の多くの英語学習者は、英語にふれる機会が圧倒的に少ないです。具体的には日常で英語をアウトプットする機会もなければ、自然と英語をインプットする機会もほぼないのが現実かと思います。なので日本で英語の音に慣れるには意識して英語の音声を聞くことが必要です。

 

英語のCDや音声は繰り返したくさん聞くのがおすすめです。CDなどの長さにもよりますがどのくらい聞けばいいのでしょうか?ここで10回くらい?と思った方もいるかもしれませんが、ナチュラルなスピードで内容的にも適した音声であれば100回以上聞いてもいいかと思います。個人的には実際に100や200回以上聞いているものがあります。

 

では多く回数を聞いているとどうなるのか?これは個人差があるかもしれませんが、一般的には英語の音に耳が慣れてくることが考えられます。慣れてくると最初の頃は聞き取れなかったことがいつの間にか聞き取れて意味も理解できるようになることがあります。この「慣れ」によって理解できるようになる体験は英語学習者としては嬉しいものです。

 

ここで一つ注意点を上げておくと、ただ英語の音声をたくさん聞けばいいと思うと「聞き流し」をする人がいます。でもこれはおすすめできません。というのもただでさえ英語の音に慣れていなくて聞き取れないのに、なにか別のことをしながらなんとなく英語の音声を聞き流していてはインプットとしてはよくないでしょう。

 

できるなら英語の音声を聞くときは集中してその音声だけを聞くことに専念したほうがいいかと思います。このとき全部は聞き取れなくても、意識としては「聞き取ってやる!」という気持ちが大切ですね。「どうせ半分くらいしかわからないや」とか「とりあえず聞いてみるか」くらいの意識ではインプットとしては吸収が弱くなってしまいます。

 

日本語ならTVやラジオから流れてくるものは別のことをやりながらでも聞き取って理解することは簡単ですが、それが英語であれば簡単にいかないことは明白ですね。なので英語の音声を聞くときは生半可な気持ちではなく、ある意味訓練するくらいの気持ちが必要かと個人的には思います。

 

いまいち英語の音に慣れていない方は、繰り返し集中して英語の音声を聞いてみては?