"evidently"と「明らか系」のまとめ | 英語の世界観

英語の世界観

私達はことばを通して世界を見ている。そして使うことばによって、見えてくる世界が異なることがある。英語の世界観とはどのような世界であろうか。普段意識しないことばから、その世界観を探りたい。現在ときどきロンドン記事アップ中♪

今日は「"evidently"と『明らか系』のまとめ」を取り上げたいと思います。

 

少し前に取り上げた"apparently"と少し似ている内容です。とりあえずいつも通り『ロングマンExams英英辞典』

"evidently"の意味の方を確認してみましょう。

 

1  used to say that something is true because you can see that it is true

 

ex) She was evidently a heavy smoker.

 

2 used to say that you have been told that something is true

 

ex) He was evidently a rude, unpleasant child.

     Evidently, the local authority are planning to close the school.

 

ここでは2つ定義をあげてみました。1つ目は形容詞の

"evident"から予想できる意味だと思います。訳語としては「明らかに」や「明白に」などがあげられます。例文では彼女がヘビースモーカーだったのが見て明らかだったということですね。

 

問題は2つ目の方です。こちらは「何かが真実であると言われていることを言う」ということで、1の方に比べると明らか度が控え目になります。訳語としては「どうやら(~らしい)」というものがあげられます。例文では彼がどんな子供だったのかや学校閉鎖の計画について、どうもそういうことがあるらしいという感じで示されています。こちらは「明らかに~だ」とは言えない感じです。

 

今回ロングマンの定義ではこれらの2つが分かれているの、どっちの"evidently"の意味かがわかりますが、実際に1つの文だけ出てきたらどっちの意味なのかは文脈に合わせて考えないとすぐにはわからないかもしれません。その点副詞の"evidently"は注意が必要かと思います。

 

ここで「明らか系」の類義語をまとめておきます。

 

apparent - apparently

clear - clearly

evident - evidently

manifest - manifesty

plain - plainly

obvious - obviously

 

この中で赤字で示した"apparently"と"evidently"が少し明らか度の意味が違うのを抑えておきたいですね。