"uninterested"と"disinterested" | 英語の世界観

英語の世界観

私達はことばを通して世界を見ている。そして使うことばによって、見えてくる世界が異なることがある。英語の世界観とはどのような世界であろうか。普段意識しないことばから、その世界観を探りたい。現在ときどきロンドン記事アップ中♪

今回は"uninterested"と"disinterested"を取り上げます。

"interested"に接頭辞の"un-"と"dis-"がついたものですが、違う意味で使われています。この違いを確認しておきたいと思います。

いつもどおりロングマンExams英英辞典を見てみましょう。

"uninterested"

not interested


"disinterested"

① able to judge a situation fairly because you are not concerned with gaining any personal advantage from it

② not interested. Many teachers think that this is not correct English.

まず"uninterested"の方は"not"があるということで「無関心な」ということです。

"disinterested"は二つ意味があって、一つ目は「公正に状況を判断できる、というのもあなたはそれから個人的な利益を増すことに関わっていないから」ということで、「公正無私の」という訳語があります。

二つ目は「「無関心な」ということですが、さらに説明があって「多くの先生がこれは正しい英語とは思わない」とあります。つまりこの意味では"uninterested"を使うべきという考え方です。

ではそれぞれ例文を見てみましょう。

He was uninterested in politics.

A lawyer should provide disinterested advice.

一つ目は「彼は政治に無関心だった」となります。二つ目は「弁護士は公正無私の助言を与えるべきだ」です。

"disinterested"の二つ目は、正しい英語ではないと思われているためか例文がありませんでした。

"disinterested"を「無関心な」という意味で使うのは誤用という意見がありますが、実際にこの意味で使われることもあるようです。

規範的な視点から誤用と考えられているようですが、使う人の数が増えてくると考え方も変わってくるかもしれません。言語は変化するのでそれを誤用だといって抑えられているうちは変化を認めないのでしょうが、抑えられないような状況になればその意味での使用を認めなければならなくなるのでしょう。