"scarecrow" | 英語の世界観

英語の世界観

私達はことばを通して世界を見ている。そして使うことばによって、見えてくる世界が異なることがある。英語の世界観とはどのような世界であろうか。普段意識しないことばから、その世界観を探りたい。現在ときどきロンドン記事アップ中♪

今日は"scarecrow"を取り上げます。

先日読んでいた『The Wizard of Oz: 400 Headwords (Oxford Bookworms Library)』(←アマゾンへ飛びます)に出てきたものです。

まずはいつもどおりロングマンExams英英辞典を見てみましょう。

an object in the shape of a person that a farmer puts in a field to frighten birds away

大意は「人の形をした物体で、農業経営者が鳥を怖がらせ追い払うために畑に置くもの」です。

つまり「かかし」のことです。『オズの魔法使い』には一緒に旅をする「かかし」が登場します。

もう少しこの単語を見てみると、二つに分けられることがわかると思います。

"scare"と"crow"の二つです。

"scare"は「怖がらせる」という意味があり、"crow"は「カラス」という意味があります。

要するにもともとは「カラスを怖がらせる」ためのものだったと考えられそうです。それが他の鳥にも使われるようになって、"scarecrow"が使われるようになったのでしょう。

また日本では「かかし」は一本足ですが、英語の"scarecrow"は二本足でズボン、シャツ、帽子があるのが普通のようです。

鳥を怖がらせるのにはそれだけ人間っぽくする必要があると考えているのかもしれません。