"favourite"は「お気に入りの」か? | 英語の世界観

英語の世界観

私達はことばを通して世界を見ている。そして使うことばによって、見えてくる世界が異なることがある。英語の世界観とはどのような世界であろうか。普段意識しないことばから、その世界観を探りたい。現在ときどきロンドン記事アップ中♪

今日は"favourite"を取り上げます。

アメリカ英語ではスペルが"favorite"となりますが、イギリス英語では"favourite"となります。

英文を書くときにどちらでもいいですが、統一することが必要です。最初に"favorite"と書いて、次に出てきたときに"favourite"としてしまうのは良くないです。

また"favourite"を使ったら、他の単語もイギリス英語にそろえるのが普通です。

では本題の"favourite"をロングマンExams英英辞典で見てみましょう。

your favourite person or things is the one that you like the most

大意は「あなたの"favourite"な人やものは、あなたがもっとも好きなものである」ということです。

日本語訳では「お気に入りの」とありますが、ポイントは最後の"the most"です。

「一番好き」というニュアンスが"favourite"にはあります。

次に例を二つ見てみましょう。

a child's favourite toy

What's your favourite colour?

ロングマンはイギリス英語なので、"colour"もイギリス英語のスペルになっています。そして意味は「子供の一番好きなおもちゃ」と「あなたの一番お気に入りの色は何」ということです。

このように「一番好き」というニュアンスがあるので、"the most favourite"とは言いません。すでに"favourite"自体にその意味が含まれているからです。この点をおさえてもらえればと思います。