"liveable" | 英語の世界観

英語の世界観

私達はことばを通して世界を見ている。そして使うことばによって、見えてくる世界が異なることがある。英語の世界観とはどのような世界であろうか。普段意識しないことばから、その世界観を探りたい。現在ときどきロンドン記事アップ中♪

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今日は"liveable"を取り上げます。

"liveable"はイギリス英語のスペルで、アメリカ英語では"livable"となります。

"live"に"-able"(できる)で「住める」という意味を予想できますが、"liveable"はどうでしょうか。まずはロングマンExams英英辞典を見てみましょう。

a situation that is liveable is satisfactory but not good

大意は「"liveable"は状況は満足ではあるが良くはない」ということです。

つまりここでは「住める」という意味ではないことがわかります。日本語訳としては「生きがいのある」や「我慢できる」などがありますが、"satisfactory but not good"を訳語にまとめるのは難しいと思います。

次に同じくロングマンから例文をあげてみます。

Having the children had made his life more liveable.

意味は「子供たちを持つことは彼の生活をより"liveable"にさせた」ということです。

まだ"liveable"の感じがつかみにくいので、ロングマンExams英英辞典で"liveable"の類義語としてあげられている"bearable"の意味を見てみましょう。

something that is bearable is difficult or unpleasant, but you can deal with it

大意は「"bearable"な何かは難しかったり不快であるが、あなたが処理できるものである」ということです。

つまり"liveable"の説明にある"not good"や"bearable"の説明にある"difficult or unpleasant"からよくない感じが分かると思います。しかしそういったものでも"satisfactory"や"you can deal with it"とあるように、それらを乗り越えたり満足できるものであると感じられます。

このように単純に"liveable"は「住める」とはならないことを抑えてもらえればと思います。
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