"souvenir"=「みやげ」か? | 英語の世界観

英語の世界観

私達はことばを通して世界を見ている。そして使うことばによって、見えてくる世界が異なることがある。英語の世界観とはどのような世界であろうか。普段意識しないことばから、その世界観を探りたい。現在ときどきロンドン記事アップ中♪

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今日は"souvenir"に注目です。

"souvenir"には「みやげ」という訳語があげられていますが、日英にはズレがあるようです。まずはロングマンExams英英辞典で意味を確認してみましょう。

an object that you buy or keep to remained yourself of a special occasion or a place you have visited

大意は「あなたが訪れたことのある場所やある特別な時を思い出させるのに買ったり保ったりするもの」です。

何となく日本語の「みやげ」にあたると感じますが、英語の"souvenir"は自分がその場所のことを思い出したりするのに買うものです。

なので"souvenir"を買うのは、自分のためです。

一方日本語の「みやげ」は、自分の思い出のためというのもありますが、どこどこへいったおみやげと言うことで人にあげるものがあります。

これはそのあげた人にその場所のことを思い出してほしいというものではなく、一つの贈与だと考えられます。

なので人におみやげを買う時は、"souvenir"ではなく"present"とした方がいいでしょう。

ちなみに"souvenir"の語源は、ラテン語からで「心にやってくる」というもので、ここから自分が思い出すということにつながることが分かると思います。

"souvenir"にはこのように日英でズレがあるので注意してもらえればと思います。
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