"read" | 英語の世界観

英語の世界観

私達はことばを通して世界を見ている。そして使うことばによって、見えてくる世界が異なることがある。英語の世界観とはどのような世界であろうか。普段意識しないことばから、その世界観を探りたい。現在ときどきロンドン記事アップ中♪

今日は基本単語である"read"を使った問題を紹介します。

今回の問題は中学生向きです。以下の文を正確に訳してみて下さい。

John read two books in the library.

恐らく「ジョンは図書館で2册の本を読みます」という答えを思い浮かべた人がいると思います。この答えだと、出題者の思うとおりの答えになってしまっています。つまりこの文は、いわゆる引っかけ問題です。

ポイントは"read"ですが、もし上のような答えだと、"reads"にならなければなりません。つまり現在の文であれば三人称単数現在(三単現)の"s"がなければいけません。

なので上の文は「ジョンは2冊の本を図書館で読んだ」と過去形になります。

"yesterday"や"last week"などの過去を表すことばがない所が、引っかけ問題として作られている感があります。でもこのような問題に一度引っかかった人は、次は間違えないと思います。

主語が"John"ではなく、"They"であれば、現在か過去かは分からないので、どちらでも正解になってしまいますので、主語は単数のものが来ています。

この問題のポイントは、現在形と過去形が同じ動詞ということです。"read"の他にも"cut"やput"などもそのパターンなので、これらの時制に注意しましょう。

以前にもいいましたが、日本人が日本語を話す時に時制など気にしないで話せますが、英語の時は時制をかなり意識しなければならないでしょう。

今日は引っかけ問題を取りあげてみました。