"moody"は「ムーディー」ではない!? | 英語の世界観

英語の世界観

私達はことばを通して世界を見ている。そして使うことばによって、見えてくる世界が異なることがある。英語の世界観とはどのような世界であろうか。普段意識しないことばから、その世界観を探りたい。現在ときどきロンドン記事アップ中♪

今日は"moody"ということばを取りあげたいと思います。

日本語でも「ムーディー」と使われますが、この場合いい意味で使われると思います。最近あまり見なくなりましたが、お笑いでムーディー○○という人がいますが、あれも日本語のいい意味でつけていると思います。

しかし日英にはやはりズレがあります。

いつも通りロングマン英英辞典(Active Study)を見てみましょう。

1 someone who is moody become upset or angrily easily

2 having moods that change often and quickly

二つ取りあげましたが、1つ目は、「"moody"な人は簡単に怒りやすい人」ということです。2つ目は、「"moods"を持っているのは、よくそしてすぐに変わる」という意味です。

日本語訳としては、「不機嫌な」「むっつりした」「気持ちが変わりやすい」などがあります。

つまり日本語の「ムーディー」といういいイメージとは違い、悪いイメージがあることが分かると思います。

なので「ムーディー○○」という名前を、英語的に解釈すると、「怒りやすい、不機嫌な○○」となってしまうでしょう。

多くの日本人はそのように解釈しませんが、"moody"=「ムーディー」にはならないことをおさえておきましょう。