"prize"と"award" | 英語の世界観

英語の世界観

私達はことばを通して世界を見ている。そして使うことばによって、見えてくる世界が異なることがある。英語の世界観とはどのような世界であろうか。普段意識しないことばから、その世界観を探りたい。現在ときどきロンドン記事アップ中♪

今日は類義語を取りあげたいと思います。

"prize"と"award"です。

どちらも日本語では「賞」と訳されますが、どのように違うのでしょうか。いつも通りロングマン英英辞典(Active Study)を見てみましょう。

"prize"
something that is given to someone who is successful in a competition


"award"
a prize that someone gets for something that they have achieved

"prize"の方のポイントは、"in a competition"です。つまり競争で勝った賞ということです。それに対し"award"の方は、「競争で」ということは書いてありません。なので、特に競争ではなく、何かを達成してもらう賞ということになります。

例えば、アカデミー賞は、"the Academy Award"となることから、競争というより審査によって与えられる賞と考えられます。

また"the first prize"と言えば、「一等賞」のことで、これは競争で勝った賞ということになります。

日本語では競争による「賞」も審査による「賞」も同じことばで表されるので、やはり日英にはズレがあることが分かると思います。

英語は"prize"と"award"分けた世界観であることを知ってもらえればと思います。