今日は人間の進化とことばについての話です。
ことばの起源は色々説があって、まだ分からないことだらけです。恐らく一生分からない問題かもしれません。
今日の話は、言語学で一部言われていることです。
猿は四足歩行で、主に木で暮らし、草食と言われています。この猿から人間への進化の変化が、ことばと関係しています。
まず二足歩行になって、木から地上で暮らすようになります。そして草食から色々なものを食べるようになります。動物の肉を食べるためには狩りをしなければなりません。草であればただ手でとればよかったのですが、狩りとなると武器が必要になってきます。
ここで"opposable thumb"ということばがカギとなります。
このことばは、日本語でぴったりの訳語はないようです。意味は、「同じ手で他の指と向き合わせることができる親指」のことです。これは何かを握る時に必要になります。犬や猫にはこれはありません。
"opposable thumb"があることによって、武器を作って使えるようになったと言われています。そして共同で狩りを行う時に必要になるのがことばです。獲物を追いかける時に合図が分からなければ、狩りがうまくいきません。
こういった環境から意思疎通がよくなるにつれ、狩の成功率も上がっていったと考えられます。
そして二足歩行になったことによって、喉の角度が垂直になります。これによって色々な音が発生できるようになったと言われています。動物が人間のようにしゃべれないのは、身体的な構造が原因の一つなんでしょう。
動物と人間をわける基準とされていることばは、人間の進化の中で発達していったと考えられます。現在当たり前に使ってることばは、大変な過程を経て発達したと考えると、やはりことばは大切にしなければならないと感じます。また、ことばを使えるようになって、様々なものを生み出していることに改めて感心です。ことばなしには、今身近にあるものはほとんど存在しないでしょう。
今日は人間の進化とことばについて見てみました。