名前の大切さ | 英語の世界観

英語の世界観

私達はことばを通して世界を見ている。そして使うことばによって、見えてくる世界が異なることがある。英語の世界観とはどのような世界であろうか。普段意識しないことばから、その世界観を探りたい。現在ときどきロンドン記事アップ中♪

今日は名前の大切さについて見てみたいと思います。

これはいつもいっている文化的な違いです。すべてにあてはまるものではありません。


日本語と英語ではどちらが名前を大切にすると思いますか?

答えは日本語です。

日本では子供に名前をつける時に、どういう子に育ってほしいかなど願いを込めて色々考えます。なかなか決まらないこともよくあることです。

例えばどの漢字を使うか迷ったり、この漢字はいい意味があるかを調べたり、画数がいいか悪いか、名字との響きがどうかなど、本当に真剣に考えます。

考えれば当たり前ですが、一生その子の名前になるので、いい名前をつけたい、つけなければと思うのが日本の文化です。

一方アメリカでは、日本に比べるとそれほど悩まない傾向があるようです。
有名所では、アメリカのプロバスケットボールNBAのスタープレーヤーである、レーカースのコービー・ブライアントは、父が日本の神戸(肉?)が好きとのことで、"Kobe"と名前がついたようです。

また聞いた話では、ある日本好きなアメリカ人は、日本の風呂が好きということで、フロコという子供の名前をつけたそうです。

嘘のように思うかも知れませんが、あってもおかしくないなという感じがします。

また車の名前でも違いがあります。
基本的に日本ではイメージを大切にし、名前をつけます。レガシー、フィット、レジェンド、など元の英語を調べれると、何かイメージが湧いてきます。

一方アメリカ、もしくは欧米といっていいと思いますが、車の名前には日本のようなイメージはありません。その変わりエンジンの排気量などの大きさを表す名前となっています。それほど詳しくは分かりませんが、BMWであれば、3シリーズや5シリーズなど数字が車の機能を表しています。数字とアルファベットで名前がついているので、日本のようにイメージは感じられません。


このように名前の付け方には、日英で文化的な違いがあることが分かるでしょう。

普段は気付きませんが、日本の真剣にこどもの名前を考えている文化は良い文化だと思います。これからもこの文化を大切にしてほしいです。