"material noun" | 英語の世界観

英語の世界観

私達はことばを通して世界を見ている。そして使うことばによって、見えてくる世界が異なることがある。英語の世界観とはどのような世界であろうか。普段意識しないことばから、その世界観を探りたい。現在ときどきロンドン記事アップ中♪

今日は"material noun"「物質名詞」を取り上げたいと思います。


普段生活している時は、日本語でも英語でも「これは~名詞だ」などとは意識しないものです。意識するとすれば文法の授業の時くらいでしょう。

でも英語を使う時は、名詞の種類によって冠詞がついたり複数形にしたりと注意しなければなりません。この冠詞や複数形は日本語では英語のように問題にならないので、普段から意識しなければならないと思います。

今回取り上げる"material noun"とはどんなものでしょうか。取りあえず代表的なものをあげてみたいと思います。

"water"(水)、"glass"(ガラス)、"paper"(紙)、"wood"(木材)、"air"(空気)

他にもありますが、これくらいにしておきます。

これらの"material noun"の特徴はなんでしょうか?

文法書的な説明では、「数えられないので不定冠詞はつかなく、複数形にならない」というものがあります。

これではあまりはっきりしないと思います。次のように考えてみてはどうでしょうか?

"material noun"「物質名詞」は、その名のとおり、「物質の名詞」なのです。一定の形のあるものについた名前ではなく、「物質についた名前」と考えるいいと思います。

例えば"paper"(紙)は、一応形がありますが、折ったりしても「紙」です。つまり形が変わっても物質は変わらないので「紙」であることには変わりません。こういったものが"material noun"「物質名詞」なのです。

一方普通名詞の"table"などは、それを壊すと形が変わり"table"ではなくなってしまって、名前も変わってしまいます。これは"material noun"とは違うことが分かるでしょう。


英語には冠詞や複数形があるので、それについて区別できなければなりません。言い換えると区別して世界を見ているのです。この英語的見方をするためには、名詞をどのように区別するかということも抑えておかなければならないでしょう。文法書の丸暗記ではなく、うまく特徴を押さえられるといいと思います。