"grammar"の語源と必要性について | 英語の世界観

英語の世界観

私達はことばを通して世界を見ている。そして使うことばによって、見えてくる世界が異なることがある。英語の世界観とはどのような世界であろうか。普段意識しないことばから、その世界観を探りたい。現在ときどきロンドン記事アップ中♪

今日は"grammar"(文法)について考えてみたいと思います。


まず"grammar"の語源を見てみましょう。

このことばは、ギリシャ語に起源を持っているもので、「読み書きの技術」という意味です。ここから分かるように、読み書きのために必要な「技術」ということです。このことを取りあえず頭にいれておきましょう。


近年学校の英語教育では変わってきています。今まで文法を中心に読むことが大切としてされてきましたが、これをやっていてもいっこうに日本人は英語ができないという批判があり、コミュニケーション中心の授業に変わってきています。

でもこうすることによって、文法もできない人が増えているようです。そして多くやっているコミュニケーションの方もそれほどできない、つまり両方とも中途半端という悪い状態に陥っていると思います。

このように学校の英語教育が変わってきていますが、この変化の背後には「ネイティブはそんな文法など覚えていない」という考えがあります。

確かにネイティブはそのような文法を知らないでしょう。ある意味日本人の方が文法に詳しいかもしれません。でも文法は不要なんでしょうか?

engilsh-worldviewの見解は、「文法は必要」です。(機械的な丸暗記の文法には反対ですが...)

ネイティブは文法を日本人のように意識せずに覚え、話せるようになります。これはネイティブだからできるのです。英語のネイティブでない日本人にはこれは基本的にできないのです。

英語圏に住んで生活していれば、だんだん身につくかもしれませんが、日本で生活していればネイティブのようには英語は覚えられません。その時に武器になるのが「文法」なのです。

最初にふれたように"grammar"の語源は、「読み書きの技術」です。日本人はこの技術を意識して覚えなければならないのです。そもそも外国語なのでそんなに簡単に覚えられるものではありません。ある程度努力が必要です。

ということで、語源から考えても"grammar"は必要だと思います。