なぜ英語を勉強するのか? | 英語の世界観

英語の世界観

私達はことばを通して世界を見ている。そして使うことばによって、見えてくる世界が異なることがある。英語の世界観とはどのような世界であろうか。普段意識しないことばから、その世界観を探りたい。現在ときどきロンドン記事アップ中♪

今日は改めて英語のについて考えてみたいと思います。

今まで何回も「なぜ英語を勉強しなければならないのか?」ということを言われたことがあります。これは質問というより、文句に近いものがあります。

想像がつくと思いますが、そのようなことを言う人の多くが英語が苦手であったり、テストで点数が悪い人です。その人たちの言い分はこうです。「どうせ将来英語は使わないから勉強しなくていい」「日本人には英語は必要ない」「英語を使わなくても生きていける」というものです。

確かに的をえている理由です。

現在の日本では、英語ができなくても生きていけます。生活には基本的に支障はないでしょう。これが日本人が英語ができない理由でもあります。東南アジアの国の中には、英語をできなければ生きていけないという環境にいる人々がいます。彼ら彼女らは生活がかかっているので、その危機感から英語を習得できているとも考えられます。でも日本にはそのような危機感がないので、別にできなくてもいいと考えてしまうのです。

英語を勉強する必要がないと主張をする人たちは、「なぜ英語を勉強するのか?」ということを考えたことはあまりないでしょう。

義務教育に英語がある正式な国の見解は分かりませんが、english-worldviewの考えをあげてみたいと思います。

「なぜ英語を勉強するのか?」という質問に、「国際人になるために」などと答える人もいるかもしれません。確かに国外に出ていくためには必要でしょう。でももっと根本に答えがあると思います。

これまで「英語の世界観」を読んでくれている人は分かると思いますが、「英語を学ぶことは世界の見方を増やすこと」なのです。言い換えると、ものの見方や考え方を広げることができるのです。

例えば少し前に取り上げた中に"on"と"in"という前置詞の違いがありました。日本語には英語のような前置詞がないので、英語と同じようにとらえることは難しいです。でも英語の視点で見れば、二次元的か三次元的かでとらえることができるのです。

これはほんの一例ですが、英語を学ぶことによってものの見方を増やせることは確かです。そして、現在アメリカ合衆国を中心に世界は動いている中で、アメリカ人が話す英語を学ばずに彼ら彼女らの考え方や論理は理解できないでしょう。もちろんアメリカの論理を世界に押し付けるのは問題がありますが...。

少し話が堅くなりましたが、「ものの見方や考え方を増やすため」というのがenglish-worldviewの現時点での考えです。平たく言うと、視野を広げられるのです。視野が狭いより広い方が世界をより理解できるのです。つまり広い世界を生きることができるということになります。


これからも視野を広げるために「英語の世界観」に入って行きましょう。