"make A B(B for A)" | 英語の世界観

英語の世界観

私達はことばを通して世界を見ている。そして使うことばによって、見えてくる世界が異なることがある。英語の世界観とはどのような世界であろうか。普段意識しないことばから、その世界観を探りたい。現在ときどきロンドン記事アップ中♪

今日は少し面白い文を取り上げたいと思います。

"make A B(B for A)"を使った文です。

まず例文をあげます。

"Mary will make John a good wife."

すぐに訳せますか?

"make A B"で、「AをBの状態にする」という表現がありますが、ここでこれを使うと「メアリーはジョンを良い妻にするでしょう」とおかしな文になってしまいます。これでは性別が合いません。

今回の"make A B(B for A)"は、「AにとってBになる」という意味です。

つまり上の例文は、「ジョンのためにメアリーは良い妻になるだろう」という意味です。このように"make"には「~になる」という意味もあるのです。

"make B for A"の言い方"Mary will make a good wife for John."の方が、「ジョンにとって」の意味が理解しやすいかもしれません。


このように"make A B"という表現にはいくつか意味があるので、この表現に出会った時にどの意味で使われているかを考える必要があります。でも一度このようにふれておくと、免疫ができていいでしょう。