"We were a sailor short." | 英語の世界観

英語の世界観

私達はことばを通して世界を見ている。そして使うことばによって、見えてくる世界が異なることがある。英語の世界観とはどのような世界であろうか。普段意識しないことばから、その世界観を探りたい。現在ときどきロンドン記事アップ中♪

今日は"We were a sailor short."という面白い文を考えてみたいと思います。

直訳しようとするとうまくいかないでしょう。

まず複数を表す"were"になぜ"a sailor"と単数なのか?
"short"はなぜ"a short sailor"とならないのか?

こういった疑問が頭に浮かんで、この文としっかりと向き合えれば英語は延びていくと思います。

考えていくポイントは、"short"の意味です。
「短い」「背の低い」という訳がすぐに思い浮かぶかもしれませんがここでは違います。ここでは「不足した」「足りない」という意味です。この意味が分かれば文の意味も分かってくるでしょう。

何が不足しているのか、足りないかは、"a sailor"です。つまり「一人船員が不足していた」という文なのです。

この"short"は以下の例文のようにお金などによく使われます。
"I'm ten dollars short."(10ドル足りない)


"We were a sailor short."という文を見た時に、"were"と"a"がおかしいと思いたくなりますが、すぐに文が間違っていると思わずに、よく文全体を考えられるといいでしょう。

今日は"short"の表現をみてみました。