先週末、ガソリンを入れにガソリンスタンドに行ったら、予想外の大混雑。
見ると「来週から値上げを予定していますので、早めに満タン給油を」の張り紙。
どうやら駆け込み需要で混んでいたようですね。今週はさっそく150円を超えていました。直近の円高が価格上昇を抑えていたこともあり、円高傾向の戻りもまた、価格に効いてきます。
ガソリン高は痛い話ですが、海の向こうの米国は車社会なのでもっと大変のよう。今熱い大統領選は、原油価格高騰によってオバマ大統領の民主党が不利な状況に立たされてきているようですね。
Republicans criticize his administration over its oil and gas drilling policy.
共和党は、新エネルギーや環境対策を重視し、ガス開発を始めとした国内でのエネルギー開発に慎重であった民主党の政策が昨今のガソリン高を招いていると批判しています。原油高がもたらす貧困fuel poverty なんて言葉も出てきました。
米国と違いdrillingする場所がない日本では、ガソリンが上がっても政権の支持率には、あまり影響していないようですね。まぁ、すでに低いので下がらないのかもしれませんが・・・。
ペルシャ湾からの原油が8割で、米国よりも依存度がはるかに高い日本。イラクによるホルムズ海峡封鎖という事態に陥ると一大事です。
昨年の震災では電力危機、しかも東日本でしたが、ホルムズ海峡を通ってくるのは、原油だけではなくオマーンやカタールなどからの天然ガスも。ガソリン、ガス、電力、石油製品と、オイルショックの再来となるとえらいことですね。
そういった緊迫状況が顕在化しつつあるためか、それとも東電をこれ以上叩いても何も出てこなくなったからか、政府は、「脱原発政策」をそろりそろりと後退させていっています。
私は原発は必要悪として容認派ですが、現政権には、いったん掲げた脱原発政策は責任持って最後まで貫いてほしいものですが・・・。